2019年06月02日

武生・うるしやの名代そば


「越前そば」の呼称が一般に使われ出したのは、戦後と言われている。昭和天皇が1947年(昭和22年)に来福された際、「うるしや」のそばを「越前の蕎麦」としてお気に召され、その後も折に触れて「越前の蕎麦」の話をしたことに由来し、以降、「越前そば」と呼び習わされるようになった、という逸話もある。(wikipediaより)

僕がそば(といっても越前おろしそば限定なのだが)にハマるようになったのは今から15~16年くらい前のこと。そのときには七代目の店主はすでに体調を崩されており,うるしやは休業中だった。
そのまま跡を継ぐ者がなく休業状態だったのだが,先月新たな経営者のもとで復活した。

越前そばの名店、大正漂う町に復活 越前市の寺町通り「うるしや」(福井新聞ONLINE)

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SNSや他の方のブログで知って行こうとは思っていたのだけれど,新聞記事を見ていてもたってもいられなくなり行っちゃったのだ。新聞記事の影響ってのはやはりいまだに大きいのだ(僕らの世代にとっては)。

うるしやは伝説的なお店だった(というかなりつつあった)。「越前そば」という呼称の由来となった老舗でありまた出汁にそばをドボンってつけたら店主に怒られたとかほかにもいろんなルールがあって店主に叱られたなどという噂などもあり(笑)・・・

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店に入ると,1階の座敷に案内された。

そばは名代(なだい)そばと田舎風そばの二種類がありおろし,さらに食べ方も温・冷それぞれにせいろ,山かけなど何種類か。名代そばというものが先代のおそばだという。抹茶が練り込まれていてみどりいろなのだそうで。そばだけでなく天ぷらや鯖寿司などもあり,今回は名代そばに焼き鯖寿司のセット(1,230円)を。ちょいとお高めの値段設定だが,まあそばはこういうもんだと。

※名代を「みょうだい」と言っていたという記事もいくつか見かけましたが,僕が行ったときは「なだい」と言っていました。

写真撮ってもいいですかと尋ねると,どうぞどうぞとダチョウ倶楽部のように快諾。そばが出てくるまで写真を撮って待っていてください。てな感じ。

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ちょっとした庭があり風情がある。

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さて,僕はおろしそばはぶっかけにするのがおろしそばだと思うような人間なのだが,前述の通り出汁にそばをつけすぎただけで怒られたというくらいなのでこのお店はぶっかけ(出汁をそばにすべてかけて混ぜて食べる。その状態で供される店も多数あり)ではないのだろうなと思いつつ,いちおう「ぶっかけで食べればいいんですか?」と店員さんに尋ねると予想通り「いえ,出汁につけて食べてください」と。あ,別に怒られた感じじゃないですよ。ふふっ。

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この出汁にそばをつけて食べるのだ。
「薬味はそばに乗せても,出汁に入れても構いません」と。

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ぶっかけじゃないおろしそばを食べるのなんてもう何年振りだろう。
ぶっかけにすればいのかつけ麺にすればいいのかわからないような器で提供されたときはどっちにすればいいか尋ねるのだが,たいていはどちらでもいいですよ,という返事が返ってくるのでぼくは常にぶっかけで食べていたからだ。

おいしい。
ピリッとした辛味のある出汁はそばとの相性グンバツ。

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そばみそをちょっぴりいただきごちそうさま。
満足してお店を出て,僕は北府駅へ向かった。

武生の「まつもと屋」は,先代から「うるしや」さんと交流があり,唯一その味を伝える店だった(「蕎麦喰らいの日記」より・・・このブログを書いているkikouchiさんの東京のおうちに僕はなぜかお邪魔したことがあるのである)というが,

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その「まつもと屋」がひっそりと店を閉めてから数ヶ月経って「うるしや」が復活したのはなにかの因縁のような気がしないでもない。

また,うるしやと同じ並びにある

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定そばもずいぶん前に閉店し(食べたことなし),ギャラリィーになっている。

広島のマスコットキャラクターである



スラィリーと同じく,ちいさな「ィ」が効果的に使用されていることは見落としてはならない(笑)

posted by poptrip at 18:20 | Comment(2) | グルメ(越前市) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする