2019年06月28日

ミサゴ観察日記#1

以前,愛嬌のあるというかマヌケというかそんな顔を見せてくれた猛禽類ミサゴ。



準絶滅危惧(NT)です。

このミサゴ・・・こう見えて狩りの腕前はたいしたもの。



すげえな。
ミサゴの英名はOsprey(オスプレイ)ですからね!

そんなミサゴの巣を発見したのです。
枝を運ぶ鳥を初めて見かけたのはゴールデンウィーク前後あたりでしょうか。
巣らしきものを発見したものの鳥の姿はなく,枝を運んでいた鳥もどこか別のところに巣をつくっているのだろう,これは巣の跡なんだと思っていたのですが鳥がいるじゃないですか。ミサゴが。これが5月末のこと。

ということでヒナが巣立つまで観察することにしました。
ほとんどの画像はコンデジの720mmで撮影したもののため画質がイマイチなのはご了承ください。

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照明塔のうえに木の枝で作られた巣。
もちろん手なんて届くはずもないのですが照明塔に近づくと,巣から飛び立ち

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辺りを滑空します。
ぐるぐると。

そしてある程度の距離まで離れるとまた巣に戻るという。

ここで僕は一つ謝罪しなくては,また反省しなくてはいけないことがあるのです。このときは知らなかったんだけれど野鳥の観察や撮影するにはちゃんとしたマナーというものがあって・・・

その中に「野鳥の巣には近づかない」とあります。考えてみれば当たり前のことなんだよね。
もちろん場所は秘密です。

何かを始めるときには,まずはマナーというものを学んでからというのが大事なんだと今更ながら気づいたというお恥ずかしい限り。

数日後,この巣には夫婦が住んでいることが判明。

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この夫婦,左を田中ミサゴ,右を紺野ミサゴと名付けました。何?夫婦なのに性が別だってか。気にするな。小松みどりと五月みどりという姉妹もいるくらいだからね。前例があるんだよ,前例が(前例主義は仕事ではマイナス要素が多いのですが)。だいたい野鳥に性も名もないんだよ。

5–7月に水辺の岩や樹上に木の枝を組んだ巣を作り、2–3個の卵を産む。抱卵日数は約35日。抱卵は主にメスが行い、オスはメスに獲物を運ぶ。雛は孵化後、52–53日で巣立ちし、その後1-2か月後に親から独立する。成熟するのに3年かかる。(wikipediaより)

6月の第1週目
どうもヒナがいるらしいぞ,という長老の(まさかの長老ここで登場w)ハナシからよくよく観察してみると

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いたよ!
もうずいぶん大きくなっているように見えます。
ゴールデンウィークのころにはもう生れてたんじゃねえの。

ということでこのヒナを安田ミサゴと名付けました。

しかし数日後・・・

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どうも2羽いるっぽい。
うーむ。60倍のコンデジがマジで欲しくなったんだけどもちろんそんな衝動買いはしないのがケチのケチたる所以。
そして名前をどうすればいいか。ミサゴ,いや「みさこ」という名の芸能人を検索した結果,小さいほうのヒナは岩名ミサゴ(元桜っ子クラブさくら組)に決定しました。誰やねん!


6月第2週

この日は雨でした。

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ヒナを雨から守っているのか紺野ミサゴは巣にうずくまったまま。
雨があがったところを反対側から撮影。

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ヒナはずいぶんと大きく育っているよう。上記2画像は画質の粗さがヤバメだったのでちょいと小さくしています。

そして数日後に見たこれぞミサゴという姿を。

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魚を鷲掴み(ミサゴ掴みw)して巣に運ぶ紺野ミサゴ。
あ,田中ミサゴと紺野ミサゴの区別は僕にはつかないのですが餌を採るのは専ら♂のお仕事らしいので・・


その翌日に見かけた奇妙な光景。
2羽の鳥が追いかけっこをしているという。
最初は田中がトビを追い払っているのかと思ったらどうも別のミサゴを追いかけているよう。

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この侵入者はあろうことか巣にまでちょっかいを出すという(写真におさめることはできませんでした)。
たまらず巣を守る紺野ミサゴも飛び立ち夫婦でこの侵入者を追い払うという。

こういうシーン,調べてみたらこの時期の風物詩だそうです(風物詩は言い過ぎ)。独り者のミサゴがこんなふうにカップルを冷やかしに来るんだそうで・・・

巣はヒナたちだけになっちゃったけどだいじょぶ?

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これくらいの大きさになれば天敵に襲われる心配も減ってきたから大丈夫なのかもね。ヒナの様子がよく見えるし僕はいいんだけどちょっと心配。

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しばらくして紺野ミサゴが帰還。田中ミサゴはそのまま狩りにでかけたようです。

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それにしても・・・

この画像↓を見るとヒナが3羽いるようにも見えたりして。

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安田ミサゴが

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羽を広げることも少しずつ増えてきました。

ときどきヒナだけになっている状態があるのは,もう巣立ちを促しているのか。

そんなときでもちゃんと近くで見守る紺野ミサゴ。発見できたのはピヨピヨピヨという鳴き声が聞こえたから。


6月第3週

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巣はもぬけの殻,かと思ったら近くで見守っていた紺野ミサゴが帰還。
もしかしたらもう巣立っちゃったのかしら・・・

そのうち

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田中ミサゴが獲物を持って帰ってきました。それを見つけた紺野ミサゴが飛び立ち,近寄っていきますが

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すぐに紺野ミサゴは巣に戻り,一方の田中ミサゴは,ちかくの電柱に留まって

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獲物を独り占め。
うーん,これはいかがなものか。こういうものなのかもね。

メスは(あだ名で呼ぶのがめんどうくさくなったので普通の呼び方に戻すw),それをじっと見つめながら巣を守るのです。

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動物の世界でもお母さんっていうのはえらいんだよねえ。

しかし,ヒナたちの姿が見当たらないのはどういうことか・・・オスの食事が終わるのをじっと待ちます。

40分ほどしてようやく魚を1/3くらい食べたところでオスが巣に戻ると

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ヒナが顔を出しました!!

しばらくオスは巣にとどまった後,

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再び魚を持ったまま飛び立つという・・・何なのこのシステム(笑)
でもよく見ると持ち去った魚は,巣に戻った時より小さくなっているような。少し子どもやヨメさんに分け与えてから別の場所で食べるっていうことなのかね。亭主関白の鑑。さだまさしかっ!!(←関白宣言ね)

まあ,実は巣を守っていたメスに魚を渡して,受け取ったメスが離れたところでゆっくりご飯を食べているという可能性もあるのですが,悲しいかな僕にはオスとメスの見分けがつかないのです。

ていうか・・・やっぱりヒナは3羽いるじゃねえか!!!


6月第4週

また侵入者がやってきたようで

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遠くの方でバトルが行われていました。

たぶん3羽いるヒナたちの巣立ち,そして独り立ちまで見守り続けたいと思っているわけですが,

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なんかもうちょっとで飛びそうな予感。
羽をバタバタするだけで飛ばずに巣の上を歩くだけなのでこれはきっとヒナ。
でも様になってるぜ。

5–7月に水辺の岩や樹上に木の枝を組んだ巣を作り、2–3個の卵を産む。抱卵日数は約35日。抱卵は主にメスが行い、オスはメスに獲物を運ぶ。雛は孵化後、52–53日で巣立ちし、その後1-2か月後に親から独立する。成熟するのに3年かかる。

いつヒナが生まれたか分からないのでなんともいえないのですが・・・親鳥は以前より警戒心を深めているように見えます。巣立ちが近いからじゃないかと勝手に想像。以前なら僕を見つけてもピヨピヨ鳴かなかった距離でもすぐにピヨピヨ鳴くようになったし,親鳥が巣を空にして少し離れたところで巣を見守る姿もあったりと。

しかし・・・相変わらず

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お父さん(たぶん)は巣から離れたところで獲物を独り占めなのよ(笑)

ということで,

つづく。

なお,いしかわ動物園ではミサゴを見ることができます。
以前,食事風景を見たことがあるのですが飼育員さんが魚を持ってきて出て行ったあと30分近く手を付けないのよ。ずっと周りを警戒して安全だと分かってから食べ始めるっていうね。いや,オレ目の前でずっとお前を見てるんだけど!って思いながらじーっと待っていた記憶があります。

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いしかわ動物園のミサゴ


posted by poptrip at 21:00 | Comment(2) | 生き物,動物園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする