ドロボー歌謡曲

80年代といえばアイドル全盛期。
おニャン子旋風がおさまり、アイドル歌謡曲が衰退し始めた87年12月にこんなトンデモ本が発売されてました。

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知る人ぞ知る「ドロボー歌謡曲」。

日本歌謡曲倫理委員会編となってますが、著者は不明。音楽関係者数人が書いちゃってる訳ですが、なかなか興味深い内容です。

80年代以降作られた曲の80%は何らかの形でパクられたものだ。

などという過激な表現で始まり、覆面座談会で終わるというもの。
もちろん本文では、数々のヒット曲を分析し、パクリ度を検証しています。

自分は、大好きな浜田省吾のパクリについて書いたサイトを作ってますから、パクリにはずいぶん理解がある人間です(笑)。
でも、あんまりだなって作品はやっぱりありますよね。

ただ。パクリだと分かっても(とある曲に似ていることが判明しても)、好きな曲は好きだし好きなアーティストは好きなままなんですよ。
今でも浜省は大好きです。マジで。何曲かやばいのもあるけど、許せちゃいます。

とにかく、この本に紹介されてる曲がホントにすべてパクリなのだとしたらもう当時の職業作曲家の人たちには脱帽するしかないです。

筒美京平先生をはじめ、馬飼野康二、都倉俊一、林哲司、平尾昌晃など80年代歌謡曲全盛期を支えてきた職業作曲家はみんなターゲットにされちゃってますから・・

歌手別でいくと、田原俊彦、近藤真彦、松田聖子、河合奈保子、中森明菜、小泉今日子などA級アイドルたちの曲はみんな何らかの形でとりあげられてます。本人たちはそんなこと何も分からずにただ歌ってただけなんでしょうけど。

ぼくは80年代の歌謡曲っていまでも大好きです。
この本の言うように、もしそのほとんどがパクリであったとしても。日本人向けの歌いやすいメロディと歌詞、譜割り、そしてなにより一曲一曲に思い出があるんです。

多感な青春時代に植え付けられた強烈なイメージが「パクリ」という事実くらいで壊れたりはしないと僕は実感しています。

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