和解の酒

人生とは本当に不思議なものです



みなさんは,自分の人生を変えてしまうようなジャンケンというものをしたことがありますか。




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ジョジョの名シーン


僕は一度だけあります。
まあ何度もそんなことがあるはずがありませんけれど。


大学4年生の春。
就職先を決めるために就職希望の学生たちが学内のとある場所に集められました。学校側が,どの会社に誰を推薦するかを決めるためです(今はどうなのか分かりませんが僕たちのころは学校の推薦がもらえないと就職は厳しかったのだ。逆に言えば推薦をもらえればほぼ就職が確定する)。

当時は,私が志望していた会社には(いろんな事情があると思われるのですが)うちの大学からは一人しか推薦してくれなかった(大学院生は除く)。そこには僕ともう一人の希望者が。

大学側もまあ無責任というかなんと言うか,こういう場合は当事者同士で決めてくれと,こういう立場なわけです。

とりあえず二人で話し合いをしますが,そんなもの決まるわけがありません。「よーし,君がそんなにその会社に行きたいんなら僕は譲るよ。」ってなるわけないですよね。人生が左右されるわけですからお互いがお互いの立場を主張するだけです。

そこで,もっともシンプルで公平と思われる解決法。
それが日本が誇る伝統的文化的行為「ジャンケン」なわけです。

まさに運命のジャンケンってやつですよ。


さて


ジャンケンの結果は・・・



(次回へつづく)







・・・



ともったいぶるのは

やめときましょう。







まああれです。







わたしが勝っちゃったわけです。
グーを出したのかパーを出したのかチョキを出したのか,覚えていませんがとにかく僕が勝利したのです。
この勝負の後,なんともいえない空気がそこに漂っていたことは言うまでもありません・・・

だまって去っていく彼の姿。

まあ二人の人生がこのじゃんけんで微妙に(あるいは大きく)変わってしまったわけですな・・・
成績順で決めるというルールだったとしたらまあ私,確実に負けだったわけですが(笑)。



それ以来,そのジャンケンの相手と顔を合わせることなどはもちろんありませんでしたが,大学院入試を受け,見事合格して大学院へ進学したと風のうわさで聞きました。


それから,2年後


なんと彼は,大学院を卒業し僕の2年後輩として同じ会社に入社したのです。

彼の配属された部署が僕とはまったく違っていたので会社で会うこともなかったわけですが・・・・

昨年,

とある飲み会で彼と顔を合わせることになりました。

約15年ぶりの再会。

なんとなく緊張しましたね・・でもお互いいちおう希望の会社に入れたわけですから(彼は2年まわり道をしてしまったわけですが),とくにわだかまりというものはなかった(と僕は信じたい)。
同じ大学,しかも同級生(まあ私,大学には人より1年多く在籍していたので同級生という表現も微妙なのですが)ですから共通の知人の話題などである程度盛り上がりつつ,酒を飲み交わしたのです。

このときの気持ちを素直に表現するとしたら,「ほっとした。」というのがふさわしいと思う。いちおうちょっぴり気が引けてましたからね。

和解と言ってもいいのでしょうか。
まあもともと喧嘩をしたつもりもないのですが。





この人たちもきっと喧嘩をしているつもりはなかったはずです。



小林さんのご冥福をお祈りします。





しかし,あのジャンケンで僕は一生の運を使い果たしてしまったような気がしないでもありません(笑)

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