北岳・間ノ岳2泊3日(その2)

広河原で情報を集めたところ,左俣コースは通行不可ではないけれどアイゼン,ピッケル必要とのこと。そうですか。しかたありませんね。

さて,登山開始です(14:10)。
先頭は長老,その後ろにおばはん,マスターが続きしんがりは僕が努めます。
先頭がサブリーダー,その後体力のない順にならび最後尾にリーダーという並びが一般的なのですが,僕は写真を撮るためしょっちゅう立ち止まるため最後尾についているだけで実質的には,元某高校山岳部の長老がリーダー,僕がサブリーダーです。

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北岳を見ながら吊り橋を渡ると,広河原山荘がありその横から登ってきまぁす。

樹林帯の中を,それなりの勾配の登りが続きます。

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木の根っこがたくさんあってなかなかの歩きにくさ。
そして何より荷物の重さが・・超やばい。しつこいようですが重過ぎる。
荷物を少しでも軽くするために水を捨てたくなる欲望と戦います。

20分ほどで分岐に。

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本日の目的地は白根御池小屋なのですがルートは二通り。沢沿いのほうが歩いていて楽しいだろうと大樺沢方面(分岐を左)に向かったのですが,なぜかいつの間にか樹林帯の方(分岐から右の道)に戻っていたという(笑)
大樺沢の道からすぐに樹林帯へ戻るような道があるのでそこを登って行っちゃったらしい。荷物が重いため全員がずっと下を向いて歩いていたから全く気付かなかった・・・GPSですぐに気づいたんだけどもちろんもとのルートに戻る元気など我々にはなく・・皆さんもお気をつけになった方がよろしいかと。

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休憩しても歩き始めて数十歩で息が「はぁはぁはぁ」となっちゃうのです。
このメンバーでの登山ならおばはんのスローペースに合わせて余裕のよっちゃん(死語)で登っていく僕ですが,この日ばかりはおばはんのペースがちょうどよい感じ。かなりの亀足。

途中でおじいさんおばあさんのグループにあっさりと抜かれるというショッキングな出来事も経験。
確かに彼らは小屋泊まりで荷物も僕らよりはずいぶん軽いんだろうけれど,老人たちに軽く抜かれてしまった事実にはメンバーみんな(ただしおばはんは除くw)がホントにショックを受けてしまい・・でも体がついていかない。

とにかくみな無言のまま登っていきます。「お通夜か」と突っ込みたくなるような。
ほんとうに口を動かすカロリーさえ消費したくないという。

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こういう階段やはしごでは荷物に後ろから引っ張られているような感じで,登ったと思ったのに荷物に引っ張られて逆に後退していたり。踏み台昇降をしてるような状態になるわけです(分かるかなあ言ってること)。
分かりやすく言うと水前寺清子状態なわけです。3歩進んで2歩下がるっていう。いやさらに分かりにくくなったかしらん。

休憩した後,おろした荷物を担ぐときには思わず「よっこいしょういち」と言ってしまいそうになる。いや,僕は死語なんて大嫌いですからそんなこと言いませんよ。でもね,思わず「よいしょ」と言わないと荷物を担ぐことができないのです・・・嗚呼。

ある程度登ると,地図上はほとんど標高差のない水平な道に出るんですが細かいアップダウンがあり意外と疲れます。途中,ピンポイントでdocomoの携帯電話のつながる場所が(auはここではダメでした)。

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電話の絵が固定電話なんだけれど,突っ込む元気もなく

え,softbank?そんな会社あったっけ?(笑)今回のコースでは何か所かでdocomoとauはつながったんですがsoftbankの携帯は・・その機能を発揮できる場所はなかったという。softbankの携帯がメールを受信したのは下山して仙流荘に到着してからのこと。ただのお荷物でした。白山でも同じような状態だったもんなぁ。

ここからしばらく歩くとゴーっという低音が聞こえきます。発電機の音でしょうか。小屋はうすぐそこです。歩き始めて3時間弱で白根御池小屋に到着。

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しかし休んでる暇はありません。雨が降らないうちにテントを設営しないと。
今シーズンは南アルプスが人気のようで(間ノ岳が日本第3位の山になったからかな)テン場もこの時間ではいい場所がないかと心配していたのですが,50張のテン場には20張ほど。それなりにいい場所を確保できました。

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新しくて立派な小屋です

テントを張ったら,普段はまず飲まないビールなどをいただいちゃいます。小屋には缶ビールの自販機があるのです(生ビールもあります)。

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500円とちょっぴり高価な缶ビール

うめえ。うめえよ母ちゃん!

そして夕食の準備。
お湯をいれたら15分でできあがるという寿司。こんな便利なものは昔はなかったなあ・・

のんびりとお湯を沸かしていたら,恐れていた事態に。
雨がぽつぽつと降ってきたのです。とりあえずみんなをテントの中に避難させ,僕はカッパを着こみ外でお湯を沸かしつづけます。お湯が沸いた頃にはとんでもないどしゃ降りになりました(泣)
雷が鳴り,ヒョウまで降ってくる始末。とりあえず小屋のほうへ避難します。

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食事ができあがったころに急いでテントに戻ってお食事を。うん,うまくはないが食べれないことはない。おばはんが持ってきたきゅうりを切ってくれましてそれといっしょにたべるとなかなかいける・・ような気もしたな。下界では絶対食べたくないけれど。

そして,食事を終えるころには雨もやんだのですが,もう何もすることがありません。スマホでネットをみることもできませんから・・
しかし山の夜は早く,この小屋の場合は夜8時が消灯時間。

ヘッドランプと水を枕元に置き(外は真っ暗なのでヘッドランプがないとトイレにも行けない),20年ぶりにシュラフで寝ることにします。


(つづく)



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