北岳・間ノ岳2泊3日(その4)

草すべりの登りが続きます。
僕らの歩行ペースは上がりません。
そして,この山行記録の進行速度も同様にあがらず・・あと3回くらいは続きそうだ。

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しかしとにかくキツイ。この登り。すべてはザックが重たいせいじゃないのか。荷物が軽ければもしかしたらたいした登りじゃないんじゃないか。それにしてもなぜこんなに荷物が重いんだ?テント泊で自炊だからシュラフやマットや食料やらがあるから重いんだよ。そういえばなんでテント泊になったんだっけ。一旦小屋泊まりに決まったはずなのに。そうか。Yさんが超軽量のテントを貸してくれたからだ。Yさんがテントなんか持ってくるから悪いんだ。あいつのせいだ。こんなにつらい思いをしなきゃいけないのはすべてあいつのせいだ!そうだそうだ,あいつがすべて悪い!

と,自分たちの体力のなさ,装備の古さなど棚に上げて,好意でわざわざテントを貸してくれたYさんが悪者になっていた。諸悪の根源Y!(笑)

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休憩中にザックを下すとマスターのザックに蝶が

この20年以上前のザック。汗やらいろんなものを吸いこんでかなりヤバいフレーバーが発生しているはずなのですが,この蝶々に気に入られちゃったようで,ずっとザックから離れなかったのですw
なぜかマスターのザックにしかとまらないという不思議。

草すべりを登っている途中で,おばはんのdocomoの携帯(もちろんガラケー,僕以外のメンバーは全員ガラケーです)がぴろりろりーんと鳴りました。メールを受信したのです。もしかして・・と僕もauのスマホの機内モードを解除すると・・・やりましたよ!メールもLINEも受信。ええ,マクドナルドやらカメラのキタムラやらT-ポイントやらヤマダ電機からの重要なメールがたくさん来てましたよ(笑)

いちおう自宅にも電話をかけました。文明ってすごいよね。

ん?softbank?そんな会社あったっけ?
長老のガラケーは相変わらず沈黙を保ったままであります。

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シカに高山植物を食べられてしまわないように設置された植生保護柵があるあたりで僕らを追い抜いて行った単独の女性。朝,広河原を出たんだそうですがもう僕らに追いついてきているという。そして今日は塩見岳あたりまで行く予定だと・・変態,キ●ガイ,怪物,化物としか思えねぇ。ツェルト持ってるんでいざとなったら途中でビバークしますから~なんて言って歩いて行く彼女の足取りは軽い。平地を歩くような歩幅でさっそうと立ち去る彼女を見送ります。「ここを登り切ればあとはラクショーですよ!この辺りがいちばんキツイですから頑張ってくださいね~」と励まされました。

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分岐を過ぎてしばらくすると・・・

後方に

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富士山のアタマが見えだしました!
登っていくうちにその姿が少しずつ現れてきます。僕の足取りも思わず軽くなるってもんです。ここから僕はペースアップして一人で先に行くことに。
この辺りが森林限界なのかな。周りはハイマツだらけになります。

歩き始めて3時間。
ついに草すべりの直登500mを登り切り,小太郎分岐点に到着です!
かなりたっぷりと休憩をとったつもりだったんだけど標準コースタイムも3時間だから,それなりのペースで登って来たようです。

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小太郎分岐点(標高2,850m)

ここからの景色がすばらしかった。

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南アルプスのピラミッドと呼ばれる甲斐駒ケ岳と鋸岳,手前は小太郎山

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仙丈岳(左)と北アルプス(右奥)

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槍・穂高にズームイン!

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富士山はちょいと残念なお姿に・・おいたわしや

少し遅れて登ってきた長老とふたりで写真の撮り合いっこ。
しかし,おばはんとマスターがなかなか登ってきません。
下を見下ろすと,

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途中で休憩中のおばはんの姿。哀愁すら漂う・・

草すべりの途中から,おばはんとマスターは完全にグロッキー状態でした。
マスターは普段はテニスをやっていてスタミナとパワーは抜群なんですが,非常に残念なことに高山病の気がありまして・・「オレ,2800mを超えると頭がガンガンしてくるんだ。富士山でも常念でも○○でも頭が痛くてたまらんかったから」って宣言してたんですが・・・有言実行ww
彼の限界点は,森林限界とほぼ同じ。
可哀そうなんだけど,こればっかりは僕たちにはどうしようもないんですよね。

15分ほど遅れておばはんとマスターが小太郎分岐点に到着します。たっぷりと休憩をとり,「ほら,さっきのお姉ちゃんがここからやラクショーだって言ってたし,がんばりましょう!」と,おばはんとマスターを鼓舞して(実は自分にも言い聞かせているのだけれど),北岳に向かって出発します。

【追伸】
うんこネタを期待していた方,スミマセン。
今回はマジメな山行記事のためうんこネタはございません(笑)

・・この追伸がうんこネタじゃねえのか!


(つづく)


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