北岳・間ノ岳2泊3日(その5)

小太郎分岐点でたっぷりと休憩をとり,北岳に向けて出発です(9:55)。

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いやいやいや。思いっきりガスってるんですけど。きいてないよ~。
天気予報では夕方まで晴れだったはずなんだけど,それにまだ10:00なのにガスがあがってきてるのかね。

予定よりも少しスケジュール的に遅れてきているのでここからペースアップしなきゃいけないのですが,おばはんのペースががくんと落ちます。いや,さっきのお姉ちゃんはここからは楽勝ですよ!って言ってたはずなんですが,やはり怪物と凡人では感覚が全く違うようで,なかなかつらい岩だらけの道が続きます。

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おばはんのペースがやばいくらいに落ちちゃったので長老とマスターには先に行ってもらい僕がおばはんの介護,いや付き添いをしてゆっくりゆっくりと登っていきます。

残念ながら周りはガスっちゃって景色も楽しめません。まあ高山植物がいろいろと生えてるんですが,

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前述の通り花の名前も全く分からいので楽しみも半減。北岳は高山植物の宝庫らしいのですがね・・・帰ったら高山植物の勉強もしたいなあ・・とこのときは思うんですけど結局なにもしないまま20年が経過してます(笑)

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こんな感じの小ピークを3つほど超えると・・

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北岳肩の小屋と北岳山頂が見えてきました!

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北岳肩の小屋(標高3,000m)

肩の小屋到着は10:45。
小太郎分岐から標準コースタイム30分のところ50分もかかっちゃいました。
先に行っていたマスターと長老はずいぶんと待ちくたびれていた様子。そしてマスターの高山病は小康状態を保っているようで意外と元気でした。
ここから見る富士山は素敵なんだと聞いてましたが・・なーんにも見えません。

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一部工事中・・こんなところで重機を見かけるとは

ここで,朝食で完食できなかった牛飯を処理します。冷えるとこれがまた強烈でして・・水で流し込みます。
そして口直しにとっておきのオレオを。

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気圧の差でパンパンに膨らんでおります!

みんなかなりへばってきているのですが,協議の結果,北岳を登りその向こうにある北岳山荘まで予定通り行くことにしました。ただおばはんと長老にはゆっくり歩いてきてもらって,テントを持っている僕とマスターは先に行って北岳山荘でテントを張って待っていようということに(雨も心配だったので早くテントを設営したかった)。ここでは,ピカチュウの仮装をしたハイカーを見かけました。すげえなあ。若いなあ。元気だなあ。

11:20に肩の小屋をマスターと二人で出発。
ここからも容赦ない急登が山頂まで続くのです。

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ガスはどんどん濃くなってくるんです。
なんか白黒写真みたいな画像が続きますが,カラー写真ですからね。

そんなこんなで,なんとか山頂に到着です!(12:09)
肩の小屋からコースタイム通り約50分です。

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日本で2番目に高い山の山頂についに立ったのです。
ででででもね・・あんまり感動はなく。

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三等三角点 白根岳(3192.52m)(僕の古い地図では3192.4mとなっているww)


だってさ,山頂に着いたとたんに雨が降り出しちゃったんだもの!
周りは真っ白だし,楽しいことなんてなにもありゃしない。記念写真も撮る暇などなく,とりあえずウインドブレーカーを羽織ります。通り雨だということを期待してカッパもザックカバーも身につけず,2~3分で山頂を離れます。

もう,とにかく早く北岳山荘に着くことしか考えられない。マスターとふたり,足早に山荘に向けて下っていきます。

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そして,これが↑山荘に着いてテントの設営が終了するまでの間の最後の写真・・・この写真を撮ってしばらくしたところで豪雨になりまして(泣)・・・デジタル一眼レフカメラを業務用ゴミ袋に入れザックの奥のほうにしまい,カッパを着てザックカバーをつけます。その間にも容赦なく雨は降り注ぎあっという間にザックは水浸しに。

楽しいことなんて何もない。ひたすら無言で下るだけ。
あ,肩の小屋付近で出会ったピカチュウがカッパを着ている姿には癒されましたけど(笑)

ルートをはずれないようにペイントマーク(コースを間違わないように,危険個所を避けるように岩などに赤や緑や黄色のペンキで矢印とか○とか×とかが書かれてるんです)を見落とさないようにして,濡れた地面で滑らないように慎重に下りて行きます。もうこうなったら急いでもしょうがない。

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ペイントマークの例(黄色い矢印が見えると思います)

なかなか急なので,明日またここを登って帰らなきゃいけないのかと考えると気が重くなってきます。軍手はもうびしょびしょで,だんだん体も冷えてきます。もうね,マジで泣きそう。いい大人なんだけど泣いてもいいかな?アラフォーなんだけど泣いちゃってもいいかな?泣くぞコラ!

泣きそうになったときに一人じゃないというのは心強い。たとえそれが高山病もちでヘロヘロのオッサン(マスター)であっても。途中からは単独行の若者と3人でいっしょに山荘を目指します。

1度道を間違えかけましたが,無事に北岳山荘に到着。
タイムスタンプ代わりの写真がないので到着時間がいまいち分からないのですがたぶん13:10ごろじゃないかな。

北岳山荘に着いたのはいいんですけれど・・・・ここってさあ雨宿りできるような場所がほとんどないんですよ!(悲報)
これには参りました。また泣きそうになります。僕だって「あなたにはわからんでしょうね!」と叫びながら野々村議員のように思いっきり泣いてみたい。(ウソ)
小屋泊まりに変更して小屋の中で休みたいという衝動にも駆られますがマスターの「テントの申し込みをしてこようぜ」というヒトコトに目が覚めます。そうだ,そんな軟弱な考えはいかん。睡眠不足と疲れと酸素が薄いこともあってか頭がぼーっとしたままテントの申し込み。パーティの名前を申込用紙に書き込むのですが漢字がどうしても思いだせない・・いや単純に年齢のせいかもしれないんですけどねw

とりあえず雨宿りができる場所がないか探すんですが,トイレくらいしかない(泣)

お手上げだ!と思っていたところ,雨が小降りになってきたのです!!

天は自ら助くる者を助く

そう。やまない雨はないんです!

いまのうちだ!とふたりで急いでテントを張ります。
ふたりだけでテントを張るのでちょっと時間がかかります。また,富士山は見えなくてもいいから他の人のテントと離れたところにしようと一旦建てたテントを別の場所に移動したりしていたら結構な時間を費やしてしまいました。

テントの設営が終了したころには晴れ間も広がってきました。

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北岳が見えます あそこを下って来たのか・・

一息ついて,ようやくふたりとも笑顔がこぼれます。
山で雨が降らないってことはこんなに幸せなことなんだね。
まともな食事をとってなかったのでザックの中でペシャンコに変形してしまったパンをほおばります。

濡れたカッパやタオルなんかを乾かそうと外に並べていると,肩の小屋で別れた長老とおばはんが到着しました。いや~感動の再会ですよ。思わずおばはんに抱きついてしまいました(ウソ)。

いや,おばはんも雨の中よくがんばった!
長老によれば,文句をずっと言い続けていたそうだけど(笑)

しかしやっぱり古い装備って駄目ですね。僕が20年ぶりに使用したザックカバーには実は穴が開いていて(笑)けっこうザックが濡れちゃってました。まあ濡れて困る物はザックのなかの業務用ゴミ袋にいれてますから被害はほとんどないんですけどザックが重くなるんだよね・・マスターなんて靴の中がびしょびしょになっちゃったそうで。20数年前に購入したノースフェイスの登山靴。当時は2万数千円したらしいんだけど,防水効果がいまやほとんどゼロ。防水スプレーをいやっていうほどかけてきたんだそうですがあのどしゃ降りではね。

全員が北岳山荘に着いたのは14:00と予定より1時間30分遅れ。
さて,天候も安定していないけれど間ノ岳へ行こうか行くまいか。
決断の時です。


(つづく)

この記事へのコメント

  • nippar

    フランダースの犬のように極限の状態だったんですね^^;それはおばちゃんにも抱きつきたくなるはずですww
    頑張ったピカチュウをウェブで探したい気分ですww
    2014年08月11日 09:59
  • poptrip

    >nipparさん

    いやあ,ほんとにつらかったですねえ。本格的な山は久しぶりだったので肉体的にも精神的にも計画も準備不足だったと反省してます。ピカチュウどうなったのかなあ。きっと仮装をやめたんだと思うけど・・w

    なお,間違えてもらっては困るのですが

    ○おばはん
    ×おばちゃん

    ですからね(笑)
    2014年08月11日 22:00

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