熊本市電

熊本駅へ着いたのは夕方。

駅前には・・・ほとんどお店がない。
どうも繁華街はJR熊本駅からは離れているようだ。金沢と同じパターン,といっても金沢はいちおうフォーラスとかもあるしそこそこ商業施設があるんだけど,熊本駅前にはホテルとビルしかない。いや,もう一つ重要なものがある。熊本市電の電停である。

駅前(駅裏?)のホテルにチェックインすると,

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ホテルの部屋から熊本駅前電停を見下ろす9700形(9704)

一杯ひっかけてこようかと繁華街へ向かう。
熊本駅前電停には長蛇の列。たぶん新幹線が到着した直後なのだろう。行列をみた僕は一つ手前の電停まで歩くことにした。

二本木口電停から

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8500形(8501)

に乗り

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1人掛け転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシート

熊本城・市役所前電停まで。ねぎぼうずで夕食をとると

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駅前のホテルへ戻る。料金は1回170円なのだが,Suicaで支払い。

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そして翌朝は8:00過ぎに行動開始。JR熊本駅構内の観光案内所で1日乗車券を購入。1日乗車券は電車内でも購入できるのだが枚数に限りがありますので云々かんぬんとWebサイトにあったため石橋を叩いて渡る性格の僕は観光案内所で購入しようと,案内所の営業開始時間に合わせたスケジュールを組んだのだ。

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熊本駅前から1090形(1095)に乗り込む。

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熊本市電は,昭和の車両を大事に使っているようで(もちろん改良が加えられている),床面が木の車両が多いのがうれしい。
「木のぬくもり」ってのは確かにあるんじゃないかと思う今日この頃。終点の健軍町まで。

カーブが多いこともあるのだが,「左に曲がりまーす。おつかまりください。」「次の●●駅では多くのお客様がお乗りになるので詰めて2列になってください。」「動きまーす。」「信号待ちです。」と,とにかく運転士がよく喋る。滑舌の悪い人には路面電車の運転士は無理だろうと半分マジで思った次第。

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健軍町電停

この1350形(1351)に乗って,上熊本駅前まで。

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ここからの僕の足取りがよく分からない(笑)
残っている画像から判断すると,上熊本駅前電停から

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1200形に乗り,

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1093と8503

熊本城・市役所前電停で降車し熊本城をぶらっと見てからメシを食いに行こうと再び同じ電停に戻ってくると,目的地とは反対方向へ向かう低床車両0800形(0801AB)がやってきたので思わず乗り込んだ(のだと下画像から推定)。

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0800形 通町筋電停にて

そしてすぐ次の通町筋電停で下車し,9700形(9704)に乗り終点の田崎橋まで。おあつらえ向きにランチを取ろうと思ったお店の最寄り駅がこの田崎橋電停だったのだ。いちおうこれで熊本市電も全線制覇となった。

なお,この9700形という車両が日本における初めての超低床電車である。FUKURUM,ki-boもこの9700形と同じドイツの会社が開発したブレーメン形というものである。純国産低床車両は鹿児島市電の記事で書いたリトルダンサーっていうやつなのだ(つい今しがたwikipediaで知った事実w)。
また,日本初のVVVFインバータ制御を採用した8200形という車両もあるらしい。熊本市電はなかなか挑戦的である。

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9700形(9704) 田崎橋電停にて/9500形と1350形 通町筋電停にて

2連接車両には後部車両のドア付近に客室乗務員(トラムガイド)がいて,運賃の収受のほか車内アナウンスも行っていた。えち鉄のローカル線ガールズみたいな役目で,車掌とは違うような。

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0801および9704の車内とトラムガイドさん

乗客からすると,わざわざ先頭まで行かなくても降りることができるというメリットがある。が,もちろん人件費の問題もあるため福井鉄道では導入しないんだろうなあ。

熊本城・市役所前電停から乗った9704。熊本駅前に着く直前に,トラムガイドさんがお別れの挨拶を始めた。「本日はご利用ありがとうございました。運転手は●●,乗務員は●●でした。またのご利用お待ちしております。」みたいなね。
で,僕以外の全員が熊本駅前で降車。終点の田崎橋電停までは僕と運転士とトラムガイドの3人のみ。僕だけのためにトラムガイドさんが車内アナウンスをするという,福鉄・えち鉄のフェニックス田原町ラインの日曜日の昼下がりの田原町~鷲塚針原間のような・・・

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この0800形COCOROは,九州ではお馴染みの水戸岡鋭治によるデザインだそうで。残念ながらタイミングが悪く乗ることはできず。

馬刺しの昼食を終えると,再び田崎橋電停から

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1090形(1095)

に乗り,熊本駅前まで。ホテルに預けていたキャリーバッグを受け取り,新幹線で長崎へ向かった。

この日は雨模様ということもあり,また朝のスタートが遅かったため機動性と時間,それに本人のやる気も不足気味で十分に熊本市電を楽しんだというわけではなかったが,総括してみる。

軌間は標準軌(1,435mm)。
新技術を積極的に採用する一方,昭和30年代の車両もまだまだ現役で非常に面白い。
ICカードはSuicaとも互換性があるという優れもの。

とにかく

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床面の補修跡(1095)/この傾斜具合(1091)

こういうのが僕にはたまらなかったのである。

そして,電車に乗ってるとときどき照明が切れるのよ。

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セクションがあるからだね。

なお,このJR熊本駅舎も・・

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お馴染み水戸岡鋭治のデザインだそうです。

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あとは,撮った写真を適当に並べておく。

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1350形(1355)

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8800形(101レトロ電車)

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僕の泊った東横イン・・・設備も新しく眺めもよかったんだけど満足度が不足しているのはなぜ?

この記事へのコメント

  • 郡山人

    私も床面が木の車両って、ぐっときます。以前は地元のバスの床も木製でした。なんとも言えないあの防腐剤だか何だかのにおいも好きです。
    水戸岡さんは路面電車のデザインもしてたんですね。でも、あんまり好みじゃないなあ。熊本駅舎も、なんかぱっと見たとき上野駅広小路口を思い出しました。または、白い甲子園球場って感じかなあ。九州は水戸岡デザインにあふれていますね。
    2018年05月28日 22:31
  • poptrip

    >郡山人さん

    ああ,匂いもそうですね。
    岡山でも水戸岡デザインの路面電車に乗りましたが内装はいかにもって感じでしたよ。
    熊本駅舎は・・・同感ですw
    2018年05月29日 20:12