武生ディープ紀行(前編)

三国の遊郭についてネットで調べていたら武生にもかつて遊郭(赤線)があり,当時の面影がなんとなく残っているとか残っていないとかそんな情報がちらほら。どの世界にもマニアってのはいるもんですなあ。

なお武生(たけふ)市は,平成の合併で福井県越前市となってしまっているのだが,いまだに武生の方がしっくりくるのは僕らの世代の特徴。

病院へいくついでにウォーキングも兼ねて久しぶりに武生のまちなかカメラを手にお出かけすることに。

もちろん福鉄を利用して。
水落駅でパークアンドライド。

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電車で行かないと,くじけてしまってたくさん歩けないのよ。
僕,意志が弱いから楽をしちゃうのさ。電車だったら遠くまで行っても歩いて戻って来なくちゃいけないから必然的にたくさん歩くことになるのよ。

しかし,山に登るという選択肢もあったな。
こんないい天気の日には。

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終点の越前武生駅まで乗るつもりだったのだが,久しぶりにOPP(おなか・ぴー・ぴー)が発動。越前武生までもつ自信はあったのだけれど越前武生駅のトイレって外にあるんだよなということを思い出し北府駅で下車(トイレマイスターのオレだからできる計算ww)。

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北府駅は駅舎の中にトイレがあり,洋式なんだけれど・・・便座ヒータなどはなく,ヒンヤリしているのがこの季節つらい。座る瞬間は水風呂にはいるような勇気が必要。しかし背に腹は代えられない。座った瞬間,うっ。って声を出しそうになる。

うんこ出しても声だすな!

popさんのうんこ格言。
久しぶりの新作です(笑)

すっきりして歩き出す。
しばらくすると知り合いの女性に遭遇。4年ぶりくらいか。軽く挨拶を交わし再び歩き出す。思わぬところで思わぬ人に出会うのはイナカの証明。

さて,ここからはモノクロ画像に。

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武生の遊廓街は当時,尾花遊廓または尾花新地と呼ばれていたらしい。
いまは尾花という地名は残っていない(僕の調べた限り少なくとも昭和48年までは使用されていた)が,

電柱には

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その名が残っている。

道路の中央に用水が流れる周囲とは明らかに違う風景が突然広がると

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そこが当時の

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尾花のメインストリート。

この街のメインストリート
わずか数百メートル
さびれた映画館とバーが5,6軒♪
(浜田省吾「MONEY」)

映画館もバーもないのだが(昔はあったかもしれない),営業しているのかしていないのかわからないスナックが点在している。

ネット上に,大正時代?の尾花新地の写真があったのだが,

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福井県立大学奥山研究室のサイトより転載

昔とほとんど変わらぬ姿が残っているのは驚くばかり。
松の木は植え替えられ手入れがされていると思われる。

散歩ついでに武生の図書館に行って武生の歴史についてほんの少しだけ調べてみたのだが,昔はこのような用水が市内のいろんなところにあったんだけど埋められてしまったらしい。残っているのはここだけじゃないかしらん。

赤線とか遊廓というものはタブー視されているようで,さらっと郷土史のコーナーにある本を見てみたのだが尾花新地に関する情報はほとんど見つけることができなかった(もっと時間をかければいろんなことが分かるのかもしれないが)。従軍慰安婦と同じく,このような歴史は正しく伝わることはないのかもしれない。

以下,図書館にあった「ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 武生(昭和55年図書刊行社・絶版)」から引用。

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尾花遊廓がつくられたのは明治31年といわれているが,明治36年および大正2年の大火で,それぞれ大半を焼失した。昭和33年売春禁止法が実施されるまで約60年間,尾花遊廓には置屋が20~30軒,娼妓が50~90名居たようである。写真は明治36年大火以後の模様である。

なお,同書には町用水について写真とともに以下のような記述がある。

「町用水は慶長6年(1601年)本多富正が武生の領主となって来武すると間もなく施工したという。防火,衛生,融雪,感慨などの目的で日野川の用水を取り込んだもので,市民の受けた恩恵はまことに大きい。」
「見事な松並木,用水路の水も四季を通じで豊富で,武生を訪れた人たちも異口同音にその風情をほめたたえた」
「武生名物町用水と松並木も,おしよせる自動車の洪水には抗する術なく,松並木は掘り取られ,用水は埋められて暗渠化した。」


また,同書には芸妓たちの写真が数枚掲載されている。興味のある方は図書館でご覧になっていただきたい。


その筋の専門書には,もう少し尾花新地についての詳細な記述があるようだが,



Amazonで新品が23,188円,中古でも5,599円という・・・

そしてこの本は,県内の図書館にはないこともわかった。

さて,

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かなり味わい深い通りを興味深く歩く。

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いったんここを通過。
とりあえず場所はわかったので腹ごしらえを先に。

しかし,今まで全く気付かなかったな・・・何度も何度もこの辺りは通っているんだけど。

ラーメンを食べようと「鶏っぷ」に行ってみたのだが外にまで行列ができており,しょうがなく別のお店でメシを食うことに。これで振られたのは3度目(まあ,行列に並べばいいんだけどねww)。おかげでたくさん歩くことになってしまった(図書館にも行ったし)。

武生のまちなかは細い路地が多くまたクランクもあったりとなかなか複雑である。
そして辺りを注意深く観察しながら歩いてみるといままで気づかなかったことに気づく。

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なぜ武生のまちなかに旧今立町の小学校の跡があるのか。
そして24段の階段ってのはなんか意味があるのかね。
矢印のあるほうをちょっとだけ覗いてみたのだが,ふつうのアパートというか住宅があるだけ。

ネットで調べたのだけれどまったく情報がないとう不思議。
謎である。
電話をかけてみればいいんだけど,そこまでして謎を解きたいか。解きたくない(笑)
謎は謎のままで。

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このゴミ屋敷みたいなとこ。
これはクルマに乗っていても気づくレベルなんだけど・・・ずっと昔からこんな感じなんだよね。
気になっているんだけどもちろんその正体はわからない。

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”美しいウェーブは女の浪漫”

米米CLUBのヒット曲「浪漫飛行」はこのキャッチコピーにインスパイアされて生まれた曲である。というのはもちろんウソだ。

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MODE大井ビル

福井県で2番目のデパートだそうだ。

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さて,先ほどの尾花新地へ戻ろう。


中央公園のかんらん車にいつのまにか

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コウノトリが描かれていたのに気づいたのもこの日だった。



(つづく)


この記事へのコメント

  • Herr Katze

    この道路の中央に水路あって
    松が植えてある道路

    なんでこうなってんの
    (車で)走りにくいし
    と思ってたんですが

    そういう経緯があったんですね
    2019年02月26日 00:27
  • poptrip

    >Herr Katzeさん

    ブラタモリじゃないけど,街の構造にはいろんな歴史や理由があるんだなあって。
    あ,あそこクルマで通ったことあるんですね(笑)
    2019年02月26日 07:50
  • nipper

    友達の家が写ってるよーな、ないよーな^^
    真ん中に川があるからといって、一方通行ではなかったと思うんですけど、どうだったんだろう??もう全然行ってないなぁ。。

    2019年02月26日 11:28
  • poptrip

    >nipperさん

    道路標識を見る限り一方通行のような。
    川が中央分離帯みたいな役割をしているってことね。
    僕は当然トホなのであまり標識類は見ていませんでしたw
    2019年02月26日 22:08