2016年06月22日

親不知散策と北アルプス栂海新道

中1のときだったか中2のときだったか・・合唱コンクールで歌った歌が「親知らず子知らず」という曲。暗い曲です。

有磯の〜岩陰に〜♪
苔〜むした〜地蔵が〜♪

子を呼ぶ母の 子を呼ぶ母の
叫び声が聞こーえーぬか〜♪


今でもほとんど歌えてしまうのが不思議。合唱って当時はあんまり好きじゃなくて(今もあんまり好きじゃないけどw),曲自体も特にいい曲だなあなんて思ったこともないんだけど,半分くらいはそらで歌えちゃうのが不思議・・・うちの家族も4人ともこの曲知ってましたわ。知名度抜群じゃないですか!

当時はもちろん歌詞の意味なんて全く分からず,音楽の先生が説明してくれたような記憶があります。そこで初めて知ったのが親不知・子不知という地名。

親不知(おやしらず)は、新潟県糸魚川市の西端に位置する崖が連なった地帯である。親不知と子不知に分かれるが、この2つを総称した名称も親不知である。
(wikipediaより)

高速道路では何度も通っているんだけど,一般道で親不知子不知を通過した記憶がない。思った以上に早く雨飾山を下山しちゃったもんで,この際だから8号線を走ってみようかと。高速代もちょっぴり節約できるという一石二鳥の妙案(ケチのなせる業w)。毎度のごとく行き当たりばったりですが・・・

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何か所も工事中・・・

とりあえず「道の駅 親不知ピアパーク」へ。

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高速道路の高架しか見えず,イマイチ絶壁感がわからない。「天下の険」っぽさがあんまり滲み出てないんだよね〜ここから見える風景は。

ということで移動します。

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睡眠不足のまま山を登り,この後福井まで帰らなくちゃいけないのでスタミナ補給を。

しばらくR8を富山方面へ走っていると,道路沿いのちょっとしたスペースにそれっぽい銅像の立つスポットを発見。車は数台駐車可能。

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親不知記念広場(愛の母子像)

「国道の改修を記念して造られた広場で、親不知はここからの眺望が一番だといわれています。」だそうです。断崖絶壁感が多少ありますが,イマイチ迫力に欠けるなあ・・

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さらに富山方面へ。
またなんかありました。

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親不知コミュニティロード

この親不知子不知を通過する場合,大昔は波打ち際を歩いていたんだそうで(第一世代,合唱曲の由来となった)。
そして明治時代に断崖絶壁の上をとおる北陸道(第二世代)ができ,さらに現在の国道8号(第三世代),北陸自動車道(第四世代)と開発が進められました。そのうち第二世代を遊歩道(親不知コミュニティロード)として歩くことができるのでございます。

と,その前に・・・

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旧親不知トンネル・栂海新道起点

の看板につられ,階段を下って行きます。
栂海(つがみ)新道というのは,北アルプス最北部の縦走路なのです。
そう,親不知は北アルプスの最北部だったんです(知らんかったわ〜)
ということでここから白馬岳を目指します・・・というのはもちろんウソでこの階段を下っていくだけでもうヘロヘロ(ちなみに栂海新道で白馬までいくにはだいたい3〜4日かかるようです)。サンダルに履き替えちゃってるしローフーにも入って戦闘モードは解除されているためできるだけ歩きたくないわけで・・

どんどん下っていくと

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旧親不知トンネル



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風波トンネル

が現れました。

旧親不知トンネルは歩行可能でして・・懐中電灯も用意されているのですが,できるだけ歩きたくない病に感染してしまっている僕はすこしだけトンネル内を歩いて引き返します。

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さらに階段を下っていくと栂海新道起点なわけですが・・もう階段は歩きたくない!

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海岸を目視確認して駐車場に戻ります。ふがいない・・ふがいないぞpoptrip。

駐車場まで戻ると道路の向かい側に登山口があるのが確認できました。

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登山ポストもあるのでここが一般的な登山口のようです。海抜ゼロメートルからが北アルプスに登らないと気が済まない!っていうひとは先ほどの階段を下り栂海新道起点まで行く必要があります。いるんだろうなあ・・そういう人(笑)

さて,コミュニティロードというのもほんのさわりだけ・・と坂道を登って行きます。

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親不知で最も通行が困難な「天険」(高さ80mの崖の上)

展望台があり,

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北アルプス起点

を眺めます。

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ウォルター・ウェストン像

「イギリス人の宣教師で登山家。日本の近代登山の発展に大きく貢献し,1894年に親不知を訪れ,著書「日本アルプスの登山と探検」でここが日本アルプスの起点であると紹介しています。」だそうです。

ほほう。
親不知に来たらなぜか山登りの話題がいろいろあって思いのほか楽しめてしまったという・・

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赤実線が今回あるいたところ

上画像の通り,今回いちおう栂海新道を僕は歩いているのです!(ということにしておきたい)
とうことでこの記事は「北アルプス」のカテゴリーに入れてみましたw

この後,高速に乗り夕方には無事帰宅したのでした。
この日の走行距離は520kmほど。うん,まだいけるな・・

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2015年10月13日

北アルプス乗鞍岳(番外編)

乗鞍岳から下りてきた私。

たまには温泉にでも行こうかしら。
この日はあとは移動するだけで特に予定にはなかったしおひとりさまだと簡単に計画変更できるのがマル。。ほとんど汗かいてないんですけど・・・

あまり温泉とかに興味がなく,チームで山行に行った帰りも皆が温泉に寄っていこうと盛り上がっている中,「時間もお金ももったいないから温泉なんかに寄らずに帰ろうぜ」と思っているくらいでして。また温泉に行ったとしてもすぐにのぼせちゃうのでちょっと温泉につかって体を洗ってすぐに出てしまうため,いつも待合室みたいなところで他の人があがってくるまで眠気と戦いながらスマホをいじっているという(笑)

今回は,せっかく上高地辺りまで来たんだからと白骨温泉というところに行ってみようかと。名前がインパクトありすぎでしょ。白骨って・・ちなみに白骨は「しらほね」と読みます。

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乗鞍岳では紅葉を楽しむなんてことはなく(畳平かすでに森林限界を超えてるんだから),このあたりで紅葉を。白骨温泉は1,400mという高地。取立山よりも高いんですよ。部子山よりちょっと低いくらいですから紅葉もそれなりに進んできています。

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すれ違い困難な道ですが,まあ福井県の山中の林道と比べたら全然走りやすいぜ。

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ほとんど何も調べてこなかったので入口の観光案内所みたいなところに立っているおじさんに「お風呂だけ入りたいんですけど」って尋ねたら,じゃああちらへどうぞ。

って案内されたのが煤香庵(ばいこうあん)というところ。

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700円を支払い,野天風呂へ。

脱衣所で服を脱ぎ,お風呂の扉を開けたら

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そこは,いきなり風呂だった。

洗い場は両サイドにあるのですが・・それも屋外にあるもんで寒いったらありゃしない。もちろんシャンプーなどといったハイカラなものはなく石鹸オンリー

鳳凰三山の登山口にあった青木鉱泉という山奥の温泉も石鹸しかなかったとフジシマがぶつぶつ言ってたんですけど,もしかしたらこういう奥地の温泉では石鹸のみというのがスタンダードなのでしょうか。温泉に詳しくない僕にはさっぱり分かりません。

僕はね,温泉といえどもお風呂というものは体を洗うためにはいるものだという現実主義者でありましてシャンプーがないのはイタイ。しかも僕はボディソープ派なんですよ(笑)
石鹸で体を洗ったのなんて久しぶり。頭は仕方がないのでシャワーで流すにとどまりました。子供頃は石鹸で髪の毛洗ってたんだけとシャンプーを使いだしたらもう石鹸で髪の毛何て洗えないんですよ・・

ただ,ほかのお客さんはね,みんな体をちゃんと洗ったりしてないんですよ。さっと流すだけであとはひたすらお湯につかっている。

・・そうか。
温泉とお風呂ってのはそもそも目的が違うんだな,きっと。
と生まれてきて44年目にようやく気付いたのです。

写真のとおり,お湯は白色。
鈴木その子並の美白。というか白濁といったほうがいいのかね,この色は。

木でできた浴槽はなかなか面白い。
檜でできているというわけでもなく,逆に味があるのです。

お湯の温度は低く,僕でもゆっくりつかっていられる温度。
ちょっとぬるすぎた感もあり,体はなかなか温まりません。

木の板を隔てた向こう側が女湯となっているようで,
「○○ちゃーん,お父さーん。お母さんもうあがるからね」
「うん,わかった。」
なんていう会話が実際にありました。
なんか昔の銭湯みたいなね(←イメージです),ほのぼの感も味わいつつ,それなりに満足して次の目的地である美ヶ原へ向かったのでありました。


うちの両親が20年くらい前に乗鞍に行ったときのパンフレットが旅行雑誌に挟まってまして。当時はまだマイカー規制がなかったんですよね。

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左・今のパンフレット 右・当時のパンフレット

花の写真は一部そのまんま使われてましたわ(笑)




posted by poptrip at 20:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | 北アルプス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月12日

北アルプス乗鞍岳(その2)

蚕玉岳ピークを過ぎ,剣ヶ峰へ。
もう山頂は目の前。

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山頂直下に分岐がありまして,左「頂上小屋売店」とありますが,僕の前を歩く人はみな右に行くので僕も右へ行くことにします。あとで気づいたんですが左の道の方が風が当たらなくて快適なんですよね(笑)

このあたりまでくると,まだそんなに人が歩いていないからか登山道の岩の上も白いものが積もっているため滑らないよう注意が必要となります。

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鳥居をくぐったら山頂。
肩の小屋から37分でした。

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一等三角点 乗鞍岳(3025.73m)

三角点のある山頂南側(飛騨側)にあるのが,

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乗鞍本宮奥宮

そして北側(信州側)には

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朝日権現社(写真にはちゃんと写ってませんが人の後ろにある)

があります。

山頂からの圧巻の光景は何と言っても目の前の御嶽山に尽きます。

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僕が頂上に着いた時には人がほとんどいなかったのですがしばらくするとこの標柱の前で記念撮影する人が順番待ちとなっておりました・・

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写真では伝わりにくいのを残念に思いますが,御嶽山のでかさにはマジで圧倒されました!

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御嶽山と大日岳(3,014m),屏風岳

目の前に見える大日岳も乗鞍岳を形成する山のひとつで,遠方からも確認できる山ですが立ち入り禁止となっています。

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南アルプスと中央アルプス

久し振りに望遠レンズも持ってきたのでそういう写真も織り交ぜてみます・・(山名は間違っている可能性あり,また一部トリミングを施している写真もあります)

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甲斐駒ケ岳と先日登った鳳凰三山(真ん中のツンとしたのがオベリスク)

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仙丈ケ岳・北岳・間ノ岳(北岳の左横にチラリと富士山)

残念ながらここからは富士山の最高峰剣ヶ峰は確認できません。
富士見岳からは富士山の全貌が見えるようですが,ええ・・この後に富士見岳に登るような元気は残っておりませんのでこれで我慢しておきます。

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北アルプス(北ノ俣岳〜槍・穂高連峰〜常念岳)

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横通岳・常念岳/蝶ヶ岳

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黒部五郎岳・薬師岳・笠ヶ岳/立山・水晶岳・鷲羽岳

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先月登った焼岳(手前)・野口五郎岳(奥)/槍ヶ岳

しかしですね・・寒すぎるんだよ。
剣ヶ峰山頂はたぶん0℃以下。風もあるから体感温度はさらに低いわけで。

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樹氷がお化けみたいになってるんすけど・・

信州側に行くと風も弱くなんとかここでタバコに火を点けます。
風があるからか,気圧が低いからか,寒いからか。とにかくなかなか100円ライターの火が付きませんでした・・やっぱ山ではZippoなのかな。

あまり広くない山頂。
人が増えてきたので下ります(11:52)。
下りは頂上小屋側(信州側)へ。

白山とか福井県の山が全く見えなかったのが残念です。赤兎山や能郷白山なんかが見えるはずなんですけどね・・(向こうからも乗鞍が見えるもんね)

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頂上小屋は売店のみ。トイレもありませんが,携帯トイレを販売しているよう・・こんな人の多いところでしかも寒いところで下半身を出せる勇気は僕にはない。たぶん他の誰にもそんな勇気はないと思う(笑)
ていうか携帯トイレって服を脱がなくても用を足せるとか?OPPの僕は実は興味津々だったりします。
なお,エスキモーは下半身の凍傷を防ぐためわずか数秒でうんこを終えることができるそうでう。ミニ情報です。

もくもくと下ります。

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旧コロナ観測所,東大宇宙線研究所と肩の小屋

が見えてきた。

振り返ると

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蚕玉岳,剣ヶ峰そして乗鞍大雪渓が(残雪ですがもうじき新雪が積るんでしょうね)

剣ヶ峰登山口まで下山(12:19)。
肩の小屋で,トイレタイムだ。

くんくんくん。

なんかね・・・

何とも言えない甘く危険な香り(ウソ)が風に乗って漂ってくると思って風上を見たらですよ・・

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公衆衛生車(通称バキュームカー)が一生懸命にお仕事に励んでいるところでした。肩の小屋までは車が走れるよう道が整備されているんです。

久し振りに見ましたよ,こういう風景。昭和だよな。
そんなにしょっちゅう汲み取りに来ているとは思えず,たぶんそうそう見れるもんではないんじゃないかと。この絶妙のタイミングは,OPPブロガーの面目躍如といったところでしょうか(笑)
このバキュームカーの写真を撮ってるのはたぶん僕だけだったと思います(当たり前だ)

さて,ここで靴を履き替えます。ええ,先日より懸案事項となっていたキャラバンのシューズ。今回,一縷の望みを託して,使用してみたんですが,両足とも痛くなるという最悪の結果に。万が一のことを考えてザックに古いシューズもいれてきてたんです・・・orz

臭いに耐えながらオレオを食べて出発(我ながらよく食えるなw)。
水分はちょっぴり。今回の乗鞍ではポカリが200mLほどしか減りませんでした・・

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下山中,仕事を終えた公衆衛生車に道を譲ります。
実は穂高岳と同じフレームにバキュームカーをいれるっていうシュールな写真を撮ることも可能だったんですがそんなことしてどうするんだというもう一人の自分の声に思いとどまったのですw

お花畑方面に下りて行きます。

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畳平バスターミナル到着は12:58でした。

冷え切った体を温めるためにここの食堂で700円の温かいそばをいただきました。

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どん兵衛天そばのほうが・・・という感じでしたがしょうがない。
13:50発のバスに乗り,朴の木平まで爆睡したのでございました。

おつかれさまでした〜

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11:00の畳平の気温は1℃だったようですな

平日だというのに,それもシーズンオフなのにたくさんの人がやってきていました。人気の山(観光地)は違いますね〜。僕は渋滞の出来るような山には極力行きたくないのですが,手軽な百名山ってのはやっぱりある程度覚悟して行かないとダメですね。
そして,10月に入ってからのアルプスはやはり慎重に計画・行動しなきゃいけないということを実感いたしました。

【実績行程】
畳平 09:43
大黒岳10:00
肩の小屋 10:38(休憩11分)
剣ヶ峰山頂11:26(休憩26分)
肩の小屋12:19(休憩15分)
畳平12:58

歩行時間 :3時間15分(大黒岳経由剣ヶ峰往復・休憩55分含む)
最大標高差:356m
獲得標高 :420m
歩行距離 :6.8km






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2015年10月11日

北アルプス乗鞍岳(その1)

10月9日(金)〜10日(土)

お手軽百名山(いわゆる軟弱百名山)を二つ巡ってきました。

まずは北アルプスの乗鞍岳。
往復2時間半ほど歩くのでそれほど軟弱でもないんですけど,バスで2702m(白山御前峰とまったく同じ標高)まであがれちゃうというところが軟弱と思うんです・・僕にぴったりの山じゃないか(笑)

8日(木)の深夜に自宅を出発。
「道の駅 稲森いずみ」,もとい「道の駅 ななもり清見」(←このネタ焼岳の時も使いましたw)で車中泊。

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3時間ほど寝て,バス停のある朴の木平駐車場に着いたのは6:10ごろ。6:55の始発に乗るつもりでやってきたのです。

さて,準備をしてうんこして(ここには水洗トイレがあります!)切符を買いに・・

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ってオイ!

路面凍結のため運行休止中ですと!

しかも畳平の気温−5℃って(笑)
真冬の福井でも−5℃ってなかなかないんじゃないかと。

路面が凍結したのは今年初めてのことだそうです。
いつ開通するのかなんてだれにも分からない。このままここで待機していようか,あるいは翌日登るつもりだった美ヶ原に行くべきか(となりの大阪ナンバーのクルマのおっさんは30分ほどであきらめて笠ヶ岳へ向かいましたわ)。

目をつぶったり本を読んだり妄想したり(ウソ)して・・・結局3時間近く待ちました。
忍耐強いのは福井県人の持ち味です(いや僕ってものすごくせっかちだけどw)。

9時にバスが発車することがアナウンスされました。
予定より2時間遅れですが,バスが運行することになっただけヨシとしよう。

往復2,300円の乗車券を購入します。

それにしても・・

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この切符売り場に張ってあった時刻表,変だと思いません?

ほおのき平が,ほおきの平ってなってるんです!
思わず売場のかわいらしいお姉さんに教えてあげようかと思ったんですが,やめときました(笑)
そしてここでこんな風にネタとして使わせていただいております。早く気づいてくれるといいですね〜ちょっぴり恥ずかしいと思うので。

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待ちわびた人たちからは「待った甲斐があったねえ」って口々に喜びの声。

乗鞍スカイラインはマイカー通行禁止となっております(だからバスに乗るんです)。自転車は通行可能なのですがこの日は路面凍結の影響でしょうか,自転車も通行禁止となっておりました。

車窓からは槍ヶ岳や穂高岳が見え,なかなかテンションが上がります。白山は残念ながら拝めませんでした。

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前方に見えてくる乗鞍岳がなんか白っぽいんだけどなんでやろ。
・・・霜が降りてるんですわ。路面が凍結するくらいだもんね。

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畳平(2,702m)

9:40に畳平に到着。
下りた瞬間,ひんやりとします。
ヒートテックに長袖シャツにフリース,その上にウインドブレーカー。厚手の手袋にニット帽。僕が持ってきた防寒対策をすべて施した装備がこれ。ちょっと不安だな。ダウンジャケットを持って行こうか迷った結果,自宅に置いてきたんすよね。

乗鞍岳ってのは最高峰である剣ヶ峰のほかいくつもピークがあり今回はすべて(立ち入り禁止区域を除く)を踏破してやろうという意気込みです(ただ予定より2時間遅れというのがイタイ)。まずは大黒岳へ向かいます。僕と同じ方向に歩く人はひとりもいません。みなさん剣ヶ峰のみあるいは富士見岳をプラスするって感じのようで。

トイレをすませ(駐車場には無料の水洗トイレ,バスターミナルには有料トイレもあります。僕は両方利用しましたけどw),9:43に歩き始めると,しばらくして異変に気づきます。

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ベンチや柵に樹氷というかエビの尻尾が・・霜じゃねえよ,これは。
いやいやいや。聞いてないよ〜(でもエビの尻尾って初めて見れたので実はちょっと喜んでいたww)
バスターミナルから離れていくにつれて風が強くなり,とんでもない寒さです。ええほんとにとんでもない寒さです。マジでとんでもない寒さなんです!

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ハイマツもこのとおり

これぞまさしくpoptripお得意のシモ(霜)ネタ(笑)

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鶴ヶ池と大黒岳

寒さに震えながら登っていきます。
お日様が出てるのに,まったくその効果が感じられません。太陽よ,もっと働いてくれ!
とにかく風が強いんですわ。歩いているとふらついてしまうくらいの強風。風速15m/sくらいはあったと思います。
かなりの負荷をかけているつもりなんですけど体は全然温まってきません。
そして鼻水と涙が自然に出てきます。寒くなると液体が外に出ようとするんでしょうか。

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10:00ちょうどに大黒岳山頂(2,772m)に到着。
槍ヶ岳や穂高岳,先月登って焼岳も見えますが,じっくり眺めている余裕はありません。僕はだいたい山頂ではタバコを一服するのですがそんなことしてる場合じゃない。とっとと下山です。
大黒岳に登って下りただけ(歩行時間35分ほど)でニット帽をしてるのに耳が痛くなる始末。

はい。これでこの日の行程が決定されました。
もう他の山なんて目もくれず最高峰である剣ヶ峰だけを最短距離で目指す。最悪剣ヶ峰も途中撤退アリで。

富士見岳も摩利支天も無視。
そんな山は僕の中では存在しないことになっています。

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風は西から吹いて来るので西側に山があると風は弱まりそれなりに快適

お,こんな感じならイケそうだ。
と少し元気がでてきました。

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八ヶ岳や南アルプスが見えます。
ただ風は弱くても寒いものは寒い。僕のギャグよりも寒い(相当な寒さだぞオイ)。

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肩の小屋(10:38)

赤い屋根は東大宇宙線研究所です。

ここの公衆トイレでお小水を。トイレは無料です。
10分ほど休憩して剣ヶ峰山頂を目指します。

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さて,ここからがようやく”登山”です。

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それなりの斜面をガシガシ登っていきます。あまり飛ばしたつもりはないんだけどなぜかみんなを抜いてしまう(←いつもの悪いクセww)
観光地に近いところもあるのかスニーカーでとんでもなく遅い人もいたりして,しかも全く後ろを見ないため渋滞が起ったり。まあ・・・しょうがないか。そういう人にはスリップストリームにはいったあと一気に抜き去ります!(←この僕の態度もマナーとしてどうかと思わないでもないけれど・・)

後を振り返ると

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摩利支天の旧コロナ観測所と北アルプス

コロナ観測所のドームも富士山観測所と同じように取り外される運命にあるのでしょうか・・・

下りてくる人ともすれ違います。
松本方面(乗鞍エコーライン)からのバスはもっと早い時間に開通してたのかな。肩の小屋に泊まった人たちかな?

稜線に出たとたん・・・再び強風地獄。
しかしさっきの大黒岳よりはマシな気が。「てんきとくらす」ではだんだん風が弱くなっていくという予報だった気がするし,珍しく予報がぴたりと当たったのかもしれないw

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山が白く見えるのは

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↑ズームアップするとこんな風になってるから(笑)

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蚕玉岳(こだまだけ)(2979m)

稜線沿いのピークはいちおう踏みます(11:17)。
休憩したら体が冷えちゃうので,このまま進みます。

軟弱な山も,天候次第ではかなりヤヴァイ山になるよという見本のような山行となってしまいました。


・・・長くなったので続きは次回。



(つづく)





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2015年09月17日

焼岳・新中ノ湯コース【後編】


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笠ヶ岳(2897.5m)

も見えまーす。

ガスが噴出しているすぐ下に登山道があるのですが・・・

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まあ,むかし行った箱根山とかもガスが噴出しまくってるすぐ横を歩いた記憶がありますからな。

北峰の右側を巻いて行きます。さすがに胡散臭い,いや硫黄臭いですなあ。
ガスの出てるところを見上げながら歩きます。

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落ちたら大怪我するとは思いますが,それほど危ないとは感じませんでした。ただ,何度も言うように白山で痛い目にあっているので慎重に歩いて行きます。ちょっとでも不安なところは両手を使って。

ここを越えると山頂直下のコルにちょっとした広場がありまして・・北東方面の視界が開けました。

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槍・穂高連峰と上高地

ワオ!と思いましたね。
もういっかい言います。
ワオ!と思ったんです。

ここを左に折れ,さらに登っていくと山頂です。

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両手を使って三点支持で登らないとダメな場所もあり,首から下げているデジイチをザックにしまいました。
混雑時はここのすれ違いで大渋滞が起きるそうで・・・

そして山頂へ。

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焼岳(北峰)山頂(2444.3m)

9:05に焼岳山頂着。登山口から2時間17分でした。
山頂はそこそこ広くて30〜40人くらいまではいけそう。適当な場所に腰を下ろします。常時10人くらいいましたが,団体さんが来たら埋まっちゃうよなあ。

これで百名山21座目に登頂成功です。

さてそれでは山頂からの大パノラマを。
以下で山名が赤字のものは登ったことのある山です。

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左から笠ヶ岳,抜戸岳(2812.8m),双六岳(2860.3m),水晶岳(2986m),鷲羽岳(2924.2m)樅沢岳(2755m),真砂岳(2862m),野口五郎岳(2924.5m)

今さらですが,笠ヶ岳ってかっこいいね〜。いつか登りたいぜ。でも日帰りは常人ではムリなんだよな。僕の知人は日帰りしましたけど・・化けものだな。

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左の二つが水晶岳,鷲羽岳,右の丸っこい山が野口五郎岳(たぶん)

水晶岳(黒岳)ってやっぱり黒いよね〜

さらに右には

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槍ヶ岳(3180m),大喰岳(3101m),中岳(3084m)

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南岳(3032.7m)・西穂高岳(2908.6m)・涸沢岳(3110m)・ジャンダルム(3163m)・奥穂高岳(3190m)・吊尾根・前穂高岳(3090.2m)・明神岳(2931m)

地図を見ていたら明神岳へ登る登山道はないんですね・・

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槍・穂高連峰とオレ(0.17m),上高地と奥に蝶ヶ岳(2677m)

南東方面には

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甲斐駒ケ岳(2967m)・仙丈ヶ岳(3032.9m)・北岳(3193m)・間ノ岳(3189.5m)・・・あと右側の南アルプスの山はよくわからんw

甲斐駒と仙丈の間には

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富士山(3776m)

のお姿が!

僕の写真を撮ってくれて,さらにいろいろと山の説明をしてくれるナイスなヤングガイ(といっても俺よりちょい年下くらいw)は「ほら,北岳と間ノ岳の間に富士山が見えますよ」って教えてくれたのですが,あれは甲斐駒と仙丈じゃねえかとは言えませんでした。ええ,以前も書いたことがありますが山でいろいろと説明してくれる人の言葉をうのみにしてはいけないのです(笑)
かくいう僕がこのブログで書いている山名や花の名前も多少疑いの目で見ていただきたいとww・・いちおうそれなりに調べて書いているんですけどね。

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乗鞍岳(3025.7m)と焼岳南峰(2445.4m)

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焼岳南峰・正賀池火口

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僕の天敵(笑)である別山(2399.3m)・白山(2702.1m)

ふうっ。
堪能しました。
こういうのがあるから山登りってやめられないんですよね〜

さて,コーヒーを飲むためにお湯を沸かそうかと思ったんですが山頂は平らなところがあんまりなくて,(いい場所は他の人にとられていたので)下山します。といっても直下のコルまで。あそこでコーヒーを沸かそう。

かなりびびりながら下ります。堂に入ったへっぴり腰で(笑)
ええ,白山での滑落以来,ビビリ君に磨きがかかったんですよ。

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さて,コーヒーコーヒーと・・ザックからさっそうとガスバーナーを取り出し・・
うっ。ガスバーナの頭はもってきたんだけど,ガスを忘れた(爆)
焼岳だけに「持ち物はヤッケだけ」などとくだらないことを言ってる場合じゃなかったよ。
ブラックコーヒーと一緒に食べるはずだった激甘の菓子パンをむなしくアクエリアスで流し込みます。

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岩に「焼小屋」と。

ああ,ここが上高地・中尾高原方面との分岐だったんですね。

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はい。僕は中ノ湯方面へ下ります。
実を言うと予定より早く山頂についちゃったのと(ゆっくりゆっくり登るつもりだった・・ww),絶景にテンションが上がっちゃって「上高地方面へ下り上高地を散策してからタクシーで新中ノ湯登山口まで」というプランも頭をよぎったんですが・・おとなしくやめておきました。ええ,上高地方面のことはまったく調べてないんだから。こういうことが事故のモトなんだと自制・・まあお金ももったいないしね。一人だとこういうとき痛い。4人いればタクシー代も一人1000円程度なんだけど。

下山します(9:36)。

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慎重に下っていきます。今回の記事,「慎重に」という言葉を多用しておりますがご容赦ください。そんなに危険な山じゃあないですからね。この山は。北アルプス初体験にはいい山だと思いますよ。

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facebookにアップしたら知人から「阿蘇山が噴火しましたよ〜。気を付けてくださいね」とコメントが・・・日本列島は火山活動が活発化してるんでしょうか。
なお,御嶽山が噴火したときも燕岳に登ってる時にメッセージがはいってきたんですよね。

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途中,リンドウ平の広場で休憩をとり,

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11:14に登山口着。下りは1時間38分でした。
なお,ほぼ全域でauの携帯は電波を拾ってました。

さて,帰りも安房峠を通って。
中ノ湯温泉につかってから帰ろうかとも思ってたんですがほとんど汗をかかなかった(アクエリアスも500mlほどしか減らなかった)のでそのまま帰ることにしたのです。

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「家に帰るまでが登山」ですから運転も慎重に。
「家を出て行った姿のまま家に帰るのが登山」ですからね。

高山市内を観光しようかなどとちらっと思ったのですが,もうとにかく眠くてですね・・高山ラーメンだけ食べて帰ります。さすがに東海北陸道を利用。休憩や仮眠をとりながら無事,夕食までに自宅にたどり着いたのでした。

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ひるがの高原S.A.にて

S.A.から見えたこの山がかっこいいので調べてみたら大日ヶ岳という山だそうで。白山なんかが目の前に見えてなかなか良さそうな山だったので機会があれば登ってみたいと・・


【実績行程】
登山口 06:48
リンドウ平07:55(休憩6分)
北峰・南峰のコル 08:53(休憩3分)
北峰山頂09:05(休憩31分)
リンドウ平10:20(休憩5分)
登山口11:14

登り:2時間17分(休憩8分含む)
下り:1時間38分(休憩5分含む)
標高差:800m
歩数:約19,500歩
歩行距離:7.3km




あ,そうそう。
新しいシューズの履き心地は・・・よかった。高い靴(といっても定価14,000円くらいですけど)はなんか違う気がする。ただちょっと右足のある部分が痛くなりまして。原因を究明する必要があるな。



posted by poptrip at 19:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 北アルプス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする