2015年10月05日

鳳凰三山2泊3日(その6)

山登りに興味のない方に朗報です。ええ,今日でこの鳳凰三山の山行記が終るんです。テヘヘ。明日からは別の山登りの記事になります(ウソですよ)。

観音岳山頂でおばはんたちを待っている間に,いろんな人が山頂にやってきては去っていきます。何人かの方とはお話もさせていただいたんですが,そのうちおそろいの服を着たどこかの山岳会みたいな集団のおひとりによると,夜叉神峠に車を停めてそこから登って南御室小屋または薬師岳小屋に泊まって広河原(北岳の登山口があるところです)に下り,バスで夜叉神峠まで戻るってのが比較的楽なコースですよと。なるほど・・生の情報というのはやはり大事だ。まあ南アルプスにうんざりした我々ヘタレ一行がもう一度来ることはないと思うんですけど(笑)

ちょっぴり仮眠してから登ってきた方を見張っていると・・おばはんたちを発見。
おばはんたちよりずいぶん後に出発した老人グループ(クラブツーリズムのツアー登山客)たちよりも,未だに後ろにいるじゃないか!!

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フジシマ・オバハン・長老の雄姿

おばはんは見るからにヘロヘロ。遠くから見てて笑っちゃうくらいヘロヘロ。
しかもしょっちゅう立ち止まってるしww・・・こりゃあ時間がかかるはずだわ。

10:30にようやくおばはんたちも観音岳山頂へ到着。ようやく5人がそろったのです。思わず僕たちはこう叫んでいました「5人そろってゴレンジャー!」(もちろんウソ)
ココイチ大好き人間の僕はさしずめキレンジャーってところか。

「いやぁ,オベリスク最高だったわ。」「ここの登りもきつかったわあ。」と屈託なく話すおばはんに待ちくたびれた僕とマスターは生返事w
前日まではオベリスクのことをオリベスクと言っていたおばはん(ていうか長老もマスターもオリベスクと言っていたww)も,ようやくオリベスクじゃなくオベリスクと淀みなく言えるようになったようでなにより。

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おばはんが凍らせて持ってきた大福餅とコーヒーをいただいて薬師岳へ向けて出発します(11:11)。いやあ,大福餅がうまくてねえ。

2時間以上も観音岳で待っていたので完全に体は冷え切り,すべてがリセットされちゃってます。気を付けて歩かないと(笑)

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あたりはすっかりガスに覆われました。
ここからは稜線のなだらかな下り道。ガスがなければかなり気持ちのいい道じゃないかと。

ときどきガスが晴れて振り返ると

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観音岳

が恥ずかしげに顔を出します。

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盆栽のような形の木(盆栽のことは全く分からないのであくまでイメージです)がたくさんあります。強風でこんな風に曲がってしまったんですね。紅葉もいい感じ。

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コケモモ/ハイマツとシャクナゲ

モモレンジャー(おばはん)は登りは弱いんだけど,下りは段差が大きくなければそこそこのスピードで歩けるので

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老人グループに追いつきました!
たぶん彼らはずっと一定のペースでゆっくりと歩いているんでしょう。
ウサギとカメのカメですな。2時間も山頂で休んでた僕はウサギ(望んでウサギになったわけではないのだが)

11:41に薬師岳山頂に到着。

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ときどき北岳がうっすらと見えたり見えなかったり・・・チラリズム。

本当のピーク(2780m)はここから少し離れたところにあるのですが立ち入り禁止のロープが張ってあったため登頂は断念。しかし明らかに人が歩いたような道ができておりましたわ・・・うーん。

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2780mピーク

薬師岳小屋はここから少し南側へ下ったところにあって

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すばらしい紅葉の中に屋根だけが確認できました。

さて中道コースを通って下山します(11:52)。

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中道とか青木とか僕の知人の名前に従う

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序盤はなかなか厳しい下りが続きます。

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眺望は全くききませんがシラビソ林が美しい。

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御座石(12:38)

道標には青木鉱泉まで2時間45分とありますがこんなもの信用できません(笑)
しばらく休憩してから出発。
何人か登ってくる人たちとすれ違いますがみんなキツそう。「ハァハァ。とにかく,ハァハァ,長くて。ハァハァ」・・・と。この後急登が待ってますよとはとても言えません。

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この後もしばらくは段差の大きい下り道が続きますが

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標高2,000mくらいで笹に覆われた気持ちの良い道に変わり,傾斜も緩くなりかなり歩きやすくなります。そして,この辺りでふたたびパーティは二つに分かれることに。

想定していたスケジュールからの遅れが甚だしく,このままだと下手したら敦賀に着くのは深夜になっちゃう可能性も。
中道コースは登山口から青木鉱泉まで林道を40分歩かなきゃいけないのですが先にオレとマスターが下山して青木鉱泉の駐車場からクルマをとってきて登山口までおばはんたちを迎えに来ればかなりの時間短縮になるはずだと。それにマスターはゆっくり下りると膝に負担がかかるから(踏ん張るから膝に負担がかかるのだという)自分のペースで小走りに下りたいと。

よしわかった。じゃあ僕もマスターについていこうか。滑落コンビがまさかの再結成(笑)。過去のわれわれ二人合わせて3度の滑落例から見ても下山直前が一番危ないので慎重にしかし少しスピードを上げて下っていきます。

ここから登山口までの写真は割愛。特記なしということで。

右足のつま先の指の痛みに耐えながらなんとか登山口に到着(14:38)

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薬師岳山頂から2時間46分でした。
ええ,マスターも僕もそれぞれ1度ずつこけました(笑)

登山口の道標なんですけど・・・

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薬師岳4時間30分と書かれてますが,4のところに×がされており6と書き直されてます。「これ本当です」とも書かれておりまして(笑)
ええ,この山の標準コースタイムと言うのは信用できないんですよ,やっぱり。ていうかこの山は急登で歩きにくいため体力により人によってすごい差が出ちゃうんじゃないかと。

少し休憩して林道を青木鉱泉へ。ショートカットできる道は川が増水しているため橋が通れないということで大回りして青木鉱泉へ。

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サルが栗を食ってました。

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青木鉱泉駐車場(15:16)

フジシマのパジェロを僕が運転し林道を登っていきます。ちょうど登山口でおばはんたちを発見。グッドタイミングでした。林道は当然未舗装でしたからパジェロが大活躍(僕のミニバンだとたぶん厳しかったと思う)。

この後,諏訪湖SAの風呂で汗を流し,夕食を食べ敦賀着は22:40でした。
無事に帰還できたことを神様に感謝しながらテントを干し,久しぶりに布団で眠りについたのでした。

【総括】
南アルプスが北アルプスに比べて人気のない理由がよくわかった山行でした(笑)
docomoは青木鉱泉〜鳳凰三山ほぼ全域で通話可。auはつながったりつながらなかったり。softbankは予想通り無用の長物。
南アルプス入門の山,初級と言う割には過酷な山だった。日帰りは僕よりもさらに健脚者のみに許される(僕には日帰りはやってやれないことはないけれどちょっと厳しいと思う)。
天気に恵まれたのが何より。また食事を自炊としたのでずいぶん安くあがりました・・おばはんのおかげだ(と最後に持ちあげておこうww)


【実績行程】
1日目敦賀10:05
青木鉱泉15:30
2日目青木鉱泉06:44
南精進ヶ滝08:40(休憩2分)
鳳凰の滝09:33(休憩3分)
白糸の滝10:59(休憩10分)
五色の滝11:36(休憩15分)
鳳凰小屋12:55(休憩35分)
地蔵岳山頂14:22(周辺散策1時間15分)
鳳凰小屋16:10(泊)
3日目鳳凰小屋07:32
鳳凰小屋分岐08:18(休憩19分)
観音岳山頂09:01(休憩2時間10分)
薬師岳山頂11:41(休憩10分)
御座石12:38(休憩14分)
中道登山口14:38(休憩5分)
青木鉱泉15:16
敦賀22:40


スマホが故障したため今回はログがありません。あしからず。



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2015年10月04日

鳳凰三山2泊3日(その5)

さて,観音岳へ向かう前にひとつ朗報が。

前日にうんともすんとも言わなくなった僕のスマホが復活したのです!
心強い味方が加わりました。
もう・・昨日はあんなにつれない態度だったのに・・・ツンデレじゃねえか(←違うと思う)。
ただまた突然電源が入らなくなってしまう可能性もあるので取り扱いは慎重に。機嫌を損ねないように細心の注意を払って取り扱わなければいけません。女性と同じです(笑)

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僕とマスターは左へ。観音岳へ向かいます(7:32)。
沢を渡ったところにハシゴがあるのですが

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特に難易度が高いわけでもなく。あっさり通過。
ここを過ぎると

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前日のドンドコ沢に勝るとも劣らない急登が続きます。

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途中,右にオベリスクが一瞬見え(7:52),さらに進むと左に観音岳が見えてきます。

マスターは絶好調で僕は付いて行くことができません。
必死にマスターを追い,はあはあ言いながら登っていくと,

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突然,目の前の視界が開け真っ白なザレた広場に出ました(8:18)。
ここが地蔵岳・薬師岳・鳳凰小屋の分岐です。

ここで地蔵岳から下りてくるはずのおばはんたちを待っていたのですが,風がけっこう強くて寒くなってきたのでウインドブレーカーを着ます。ここで待つのはきついからマスターは観音岳(鳳凰山)まで行っちゃおうぜと。もちろん僕も同意。とにかく風の弱いところまで行って待ちましょう,最悪薬師岳まで行くのもアリでしょうと。

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ここから観音岳まで40分と。はじめて時間のかかれた道標を見た気がします。ただもちろん信用できません。ここは南アルプスだから(笑)
観音岳に向けて出発(8:37)

ガレた岩場を登っていきます。なかなかの傾斜がありますが樹林帯を歩くのと違って周りが見えるので気分よく歩いて行けます。

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右には白峰三山

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振り返ると甲斐駒ケ岳と地蔵岳(オベリスク)

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そして左前方には富士山

この稜線歩きはいいですね〜

そして9:01に観音岳(鳳凰山)山頂に到着です。
かなり飛ばしたつもりですが先ほどの分岐の標柱に書かれていた40分では到着できませんでした。やっぱりだよ(笑)

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二等三角点 観音岳(2840.7m)

百名山22座目に登頂成功です。

三角点の標石が二つあるし・・埋まってもいない。ひとつは倒れてるし。なんですかこれは!帰ってから調べてみたところ1974年以降使用されていないようです・・・

山頂からの風景を。
前日の地蔵岳よりちょっと霞んでる感じかな。

残念ながら立山や鹿島槍,浅間山などは見えませんでした。遠くは比良山系まで見えることがあるそうなのですが・・

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薬師岳と富士山

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北岳

北岳バットレスも大樺沢もくっきりと。去年北岳に登り,大樺沢を下りてきたんだなあと思うと感慨深い。間ノ岳に続く稜線も,歩いたんだなあ・・・あのころは若かったなあ・・去年の話ですけどw

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白峰三山の向こうに見える悪沢岳と荒川中岳

悪沢岳って標高3,161mと日本第6位の山なんですがイマイチマイナー感が。やっぱ南アルプスってさあ,よくわからないんよな。

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小仙丈岳と奥に御嶽山

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仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳 手前に高嶺・赤抜沢ノ頭・地蔵岳

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蓼科山・八ヶ岳(阿弥陀岳,赤岳)

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瑞牆山,金峰山,国師ヶ岳

さすがに↑こういうマイナーな(僕にとって)山は初めて聞くな。福井で言うと赤兎山とか取立山みたいなもんか。

なお,山座同定には鯖江市図書館で借りてきたこの本を参考にしています。

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コンデジのパノラマ機能で撮った写真↓

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とりあえず大パノラマを楽しみ独り写真撮影会も終了。おばはんたちに電話をかけてみると・・・
「地蔵岳をさっき出発して今(赤抜沢ノ頭に)登ってる」という返事。まだそんなところ?まさかの展開。うそやん。だいたいおばはんたちよりずいぶんと後に出発した老人たちよりも後ろにいるという衝撃の事実(笑)
まあ,みんな無事で地蔵岳を楽しんだのならね,いいんだけどね・・あとで聞くと地蔵岳付近で1時間近く楽しんでいたんだそうで。しかもかなりの時間を費やして三角点を探していたと。あのね,地蔵岳には三角点はないんだよ。ちゃんと地図を見るように!
(・・って僕も前日赤抜沢ノ頭で三角点探してたんだよねw戻って地図見たら三角点はもともと存在しなかったんだ)
せっかちな僕とマスターが「遅えなあ。いったい何やってるんやろ」「老人に抜かれるってどういうことよ」などとちょっとイラっときてたんですが,おばはんと長老に「はよ来いま。俺らまってるんやぞ。」などと言えるはずもなくw

あまりにも暇なので,普段は山座同定など絶対にしないマスターも僕の持ってきたガイドブックを片手にあれが悪沢岳か,それであれが蓼科山に八ヶ岳か。などと言い出す始末w

さて・・おばはんたちが追い付いて来るには少なくとも1時間以上はかかるな。
頂上は少し風があって寒いのですが,直下の岩陰は風もなく日が当たってとても暖かい。「てんきとくらす」では強風のため登山指数Cだったはずなんですけどね。ふははははは。笑うしかねえな。

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マスターはお昼寝タイムに突入

どうも夜中にOPPになりトイレにいってたりしてあまり寝れなかったそうで・・

そして僕は途方に暮れる。

じゃなくて僕は,朝に復活したスマホでネットを徘徊。

福山雅治が昨日結婚したというニュースを観音岳山頂で知ることとなったのです(笑)
相手は吹石一恵ですか。うん・・先日の記事で広末VS吹石は広末の圧倒的勝利なんて書いちゃった自分を少し反省w
そして「福山ロス」になった僕はこの後1週間ほど仕事が手につかなかったのです(ウソ)

おばはんたちを待っているうちにガスがどんどん上がってきて

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富士山は全く見えなくなりました。

僕もすこし寝ることにします。



(つづく)




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2015年10月03日

鳳凰三山2泊3日(その4)

この日の宿泊は鳳凰小屋です。

実は今回の行程を決めるにあたってちょっとした悩みの種だったのがこの山小屋なのです。ネットで検索すると,鳳凰小屋(および系列といわれる御座石鉱泉)のあまりよくない評判(特に御座石鉱泉の悪口)が少なからずみつかったりするものでして。

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新館,別館,冬季小屋,炊事小屋など小さな建物がいくつか建っています

ドンドコ沢を登っている途中に出会った男性も「鳳凰小屋ってちょっと・・な話を聞くもので頑張って薬師岳小屋まで行くんですよ」などと言っておりまして。「まあ所詮ただの宿泊施設なんですけどね(笑)」と笑ってお別れしましたが,ええ。ただの宿泊施設と考えるか,されど宿泊施設と考えるか。そりゃあ選択肢がいくつもある場合はいいほうに行きたいけど行程的に無理をしてまで小屋を選ぶかどうかってハナシです。
逆に,そういう噂のあるところに敢えて泊まってみたくなるというとろろもあったりして。乙女心は複雑なのよ・・・あ,オレ紛れもなく44歳のオッサンですけど。

さて,受付の対応をしてくれた若い女の子は笑顔もかわいらしくて好印象。ルートの相談などをしたら「ちょっと私はわからないので」と小屋番の男性のところへ連れてってくれました。いかにもヤマヤって感じの小屋番のヒゲ男爵(ただヒゲが生えているだけで似ているわけではないw)もとても丁寧に教えてくれました。

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小屋の女の子に撮ってもらった写真(左からマスター・オレ・長老・おばはん・フジシマ)

素泊まりは5,000円です。
僕は小屋泊まりってあまり経験がなくて過去に泊まったのは槍沢ロッジ,槍ヶ岳山荘,鏡平山荘,大天井ヒュッテのみで,すべて北アルプスです。しかもここ最近利用したのは大天井ヒュッテだけでイマイチ山小屋事情が呑み込めておりません。
大天井ヒュッテは秋でも暖かくてびっくりしたし,部屋も個室でふかふかの布団だったので最近はどこの山小屋もこんな感じなんかなあと思ってたんですが・・・




昔ながらの山小屋でした!

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2段カイコ棚の大部屋

ワタシのようなオサレな山ガールには似つかわしくない(←いやだから44歳のオッサンだって!)
我々は上段に陣取ります。ハシゴを登ったところにちょうど鉄の柵と言うか梁があるので何度も頭をぶつけました(笑)

トイレは外でちょっと離れています。寝るにしても夜は相当寒そうだな・・・
どうも南アルプスは北アルプスと比べてこういう昔ながらのスタイルの山小屋が多いんだそうで。北アルプス感覚で南の山小屋を利用するとびっくりするかも。よく言えば観光地化されていないということ。

さて,炊事は炊事小屋を使わせてもらうことに。素泊まりの人は僕等だけで小屋は翌朝も独占させていただきました。

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夕食メニューはおばはんが家で作って冷凍してきた煮込みハンバーグにアルファ米。あのマ〇イごはんを煮込みハンバーグの汁でごまかそうという素晴らしい算段です。

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余った汁は食パンにつけてきれいに。
小屋のビールはスーパードライ。山の上は寒いから冷蔵庫なんて必要ないのでふつうに棚に並んでますよ。それでもかなり冷えてますからね。

食事のあと,炬燵のある談話室へでも行こうかと思ったんですがあまり広くなく他の宿泊客でいっぱいだったのでさっさと寝場所へ移動。

さて,寝ますよ〜
この日の宿泊客は30人ほどか。おじさんおばさん,というかおじいさんおばあさんがほとんどでございました。

発電機は小屋の夕食の準備の時間〜消灯時間までしか動かさないようで(照明はランプです)暗いですね〜。窓も小さいので夕方になるとヘッドランプは必須です。消灯時間は19:00とちょっと早めかな。ただ朝食は6時と決して早くはないw

せんべい布団にシュラフのようなもの(ただしチャックは使えない),さらに毛布2枚を重ねて寝ます。

山小屋慣れしているマスターの就寝スタイルがこちら↓

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いや軍手して寝るかね,フツー。
誰が使ったか分からない,またいつ洗ったかもわからない寝具類に極力皮膚が触れないよう完全防御(潔癖症の人は山小屋には泊まれませんね),防寒もばっちり。そして耳栓もしてます。うん,これは見習わないとな・・・いや見習わない方がいいのか(笑)
僕はなにも準備してきてないので長袖シャツ2枚にフリースを着て温度的にはちょうどいい感じだったかな。

夜中にトイレに行くため外に出ると,スーパームーンが煌々と輝いておりました。
あ,トイレはバイオトイレ(洋式でいちおう水洗)でなかなか快適です。ただ,使用したペーパーはやはり一緒に流さず別置きのゴミ箱へいれます。

前日の睡眠時間は3時間ほど,しかもかなり疲れているのでぐっすり寝れるかと思ったんですが結局5時間ほどしか眠れず,翌朝は4時半ごろに目が覚めました。いろんなところから聞こえてくるいびきに悩まされたというわけではないのですが・・・おばはんは隣の見知らぬおっさんのいびきがひどかったと。ご愁傷様でした(笑)

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テン場は真っ平らですが広くありません

朝食はまた炊事小屋で

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サンドイッチとコーヒーに正露丸(笑)

はちみつなんかもあったんですが昨日のシーチキンやハムが余ってたので先にそちらを処分します。

さて,今日も天気は良さそうだ。

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前日,予定より大幅に遅れたため地蔵岳に登れなかったおばはん・フジシマ・長老の3人は地蔵岳へ。ぼくとマスターは地蔵岳をショートカットするエスケープルートを通って観音岳に向かうことに。
6時30分頃におばはんたちは出発。おばはんたちが地蔵岳に着いたという電話連絡がはいってから僕とマスターは出発することにして山小屋の前でのんびりと他の登山客たちと談笑。

老人率が高かったんですが,よく登って来たねこのキツイ山を。元気だわホント。
聞くと本日は薬師岳小屋泊りだそうで。2泊3日のわけね。うん,それが無理のないスケジュールだと思うよ。明らかに70歳前後のひともたくさんいましたから・・

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水は流しっぱなしで南アルプスの天然水が使い放題

老人たちもテン泊組も出発し,小屋に残されたのは僕とマスターだけ。
朝食時間前後のトイレの混雑はいかんともしがたいのですが,もうこうなったらうんこし放題。ええ,この日の朝,僕は3度もうんこしましたから。前日は朝も夜も正露丸飲んでるんだけど。
いちおう宿泊者もトイレの利用料を初回のみ200円払うことになってるんですがカンペキにもとをとりましたよ(笑)

さて・・・おばはんたちが出発してから1時間が経過。小屋の前で待てども暮らせども地蔵岳に着いたよ〜っていう連絡が来ないので業を煮やしたせっかちな滑落コンビは,ここにいてもしょうがないからもっと景色のいいところまで登って待ってようぜってことになり,フジシマの携帯に連絡をいれて観音岳に向けて出発します。

小屋番の方に「お世話になりました〜」と挨拶をして出発することにします。

で,結局のところ鳳凰小屋ってさあ。設備面は別として全然悪くなかったよ。むしろよかったといってもいいかも(個人の感想です)。
いろいろ融通もきいたし,ここ数年で経営方針が変わったのかな。それともたまたまだったのかな。バイトの女の子もかわいらしく愛想もいいし全く何の問題もなし(個人の感想です)。食事(夕食はカレーのみ)は食べてないから分からないけれど。




(つづく)


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2015年10月02日

鳳凰三山2泊3日(その3)

地蔵岳に向かいます(13:30)

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しかし・・・この山・・・ちょっとひどすぎません?
マゾヒストの極致。どえむ疑惑のある僕(あくまでも疑惑ですからねw)にしてもちょっと手加減してよと泣き言を言いたくなるような。

20分ほど歩くと砂礫に変わります。

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富士山の御殿場ルートみたいな。
地獄を抜けたと思ったら別の地獄が待っていたという。
かなりの急登ですから,歩きにくさは天下一品。
鳥取砂丘の山を登ってるようなね,それに近い感覚。

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右手にオベリスクが見えてきました。
なんだよ。鳳凰小屋からオベリスクまでコースタイムは1時間20分ってなってたけど40分くらいでついちゃうんじゃねえか。
と,思ったんですけどここからがまたきつくてね。目の前にあるオベリスクがなかなか近づかないのです。それもそのはず。ちょっと歩いたら息が切れて小休止してばかりいるんだから(笑)

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すこしずつ,オベリスクに近づいて行きます。

鞍部に出て右に進むと

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地蔵岳直下に到着(14:22)。
さて,オベリスクに登るべきかここでおとなしくしているべきか。
超保守的ハイカーのワタクシ(白山で滑落して以来,稲田ともみもびっくりのガチガチの保守派となってしまったのですww)としてはちょっとでも危険なスメルのするところには近づきたくないのですが,マスターはどんどん登っていきます。

・・・ピークに立つのは無理としてもいけるところまで登ってみようとザックをおいて登っていきます。

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仙丈岳,アサヨ峰,甲斐駒ケ岳

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駒津峰の左奥は乗鞍岳か

甲斐駒の右側には

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槍・穂高連峰

景色を楽しみながら両手・両足をフルに使って登っていきます。
かなり・・・・ビビリながら。
登りはいいんだけど下りが怖いから,下りのことも考えながらね。
マスターは「全然怖くなかったぜ。」と後で言ってましたから僕のビビリ具合がみなさまにはお分かりいただけるかと思います。こんな僕には劔岳なんてぜったいに無理だなやっぱり。

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富士山

ある程度まで登ると

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農鳥岳,間ノ岳,北岳

の頭が見えるようになりました。

ちょっと見えすぎじゃねえの。いろんな山が。
丸見えですよ。フルヌードですよ。宮沢りえの写真集以来の衝撃でっせ。

オベリスクに向かって登っていく途中にも,お地蔵さんがいるんですな。

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ここから↓ちょっと登ったあたりでギブアップ。

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怖すぎてね。
いちおう地蔵岳に登頂成功ということにさせていただきます。

鞍部まで下り,分岐をそのまま直進すると広場が。

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そしてお地蔵さんの集団に出くわします。

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賽の河原です。

さて,さらに進んでいきましょう。
赤抜沢ノ頭(2,750m)へ。

どこが山頂なのかよく分からなかったのですが,山頂付近からのオベリスクを。

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地蔵岳(オベリスク)と八ヶ岳・蓼科山

ココまで来ると北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山がバッチリ見えちゃいます。

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右から北岳・間ノ岳・農鳥岳

そして翌日登る予定の観音岳(鳳凰山)。

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紅葉がすばらしい。

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タカネビランジ

うん,たっぷり楽しんだので下りましょうか(15:35)。
そういえばすっかり忘れてたけど,おばはん・フジシマ・長老は僕とマスターが絶景を堪能しているころ,よたよたになりながら鳳凰小屋に着いていたようです(笑)

しかし,docomoって素晴らしいね。マスターとフジシマはdocomoのガラケーを持っているんですが鳳凰三山のほぼ全域で通話可能。離れていても電話一本でお互いの様子が分かるという。

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富士山の砂走りのような感じで下りは楽チンなのです。

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さよならオベリスク。

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鳳凰小屋着は16:10ごろだったかな。
おばはん,フジシマ,長老と無事再会を果たしました。
特に感慨もなく(笑)

さて,夕食の準備をしましょうか。
自炊ですから。



(つづく)




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2015年10月01日

鳳凰三山2泊3日(その2)

本日の目的地である鳳凰小屋までの標準コースタイムは5時間〜5時間半ほど(ガイドブックにより異なる)。いちおう13:00鳳凰小屋着,おにぎりだけの昼食でできれば地蔵岳をピストンする計画。

長老を先頭にヘタレパーティは進みます。
犬は吠えてもキャラバンは進むのです(犬なんていないけど)。

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どうも僕は調子が出ません。
睡眠不足がたたっているのか。
おなじくマスターもイマイチ調子が悪そう・・

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歩きながら寝てしまいそうな眠気。
無言で歩いて行きます。

沢沿いを歩いたあと,しばらくすると少しずつ傾斜が急になってきます。

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道はしっかりしてますが,切り立った崖を歩く箇所が続きます。

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休憩をはさんで1時間30分ほどで小さな滝の見える広場に到着。

さて,ここからはこのパーティでの山行の恒例のパターン。
マスターと僕の2人で先行することに。せっかちな二人,そして過去に滑落の経験がある危ないふたり。この比較的戦闘力の高い滑落コンビは自分のペースで歩きたくてウズウズしてたんです(笑)
だって1時間ほど歩いていたらだんだん調子があがってきたんだもん。
おばはんとフジシマは長老に任せて・・・お先に失礼!

ここからはマスターと僕の二人旅。

渡河し,急登を登っていくと

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分岐に到着(8:36)。
左に進むと南精進ヶ滝150mとあります。

ザックをデポしてピストンすることにします。
ロープも設置されたなかなか激しい道を5分ほど歩くと

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南精進ヶ滝(標高約1,500m)

展望台に到着。
ここから先も道が続いておりまして・・・どうもここを進んでも鳳凰小屋に行けるらしい。しかし,ザックを先ほどの分岐においてきたので戻るしかありません。

分岐まで戻ってきました。

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ああ,ちゃんと「滝展望台経由地蔵岳」って書かれてたのね・・・気づかなかったよ。
しかし,この山・・こんな感じであんまり案内表示が親切じゃないんですよ(笑)
これが南アルプスの醍醐味!(←違うと思う)

ここから泣きたくなるような急登がずっと続きます。

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鳳凰の滝分岐(9:22)

またザックを置いてピストン。
5分ほど登るとまた分岐がありまして・・

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なんだよ。ここまでザックを持って来ればよかったんじゃねえか。
さっきと同じようなパターン・・・また南アルプスの洗礼を受けましたw

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鳳凰の滝

再び分岐に戻り,登っていきます。
ここからも鬼のような急登が続きます。鬼のようなって鬼ヶ岳よりもキツイ急登ですよ。岩と木の根でできた段差がとにかくキツイ。手を使って足をかなり上げないといけないような高い段差も多く,足にキマス・・もちろん心臓もバクバク。

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ここからしばらくはこんな写真しかないw

眺望もきかないのでもくもくと歩くしかない。
とにかくキツイ。南アルプス入門の山だとか初心者向けの山だとか書いてあるんですけど・・・まあ確かに危ないところはないにしてもこのキツさはね,尋常じゃないよ。

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白糸の滝(10:59)

この辺りまで来ると紅葉が少しずついい感じになってきます。標高は1,900mくらいかなあ。

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ここからも容赦ない急登が続くんですけど,どうなっちゃってんだよ。
途中,「なんか調子でないね。」「いや僕らの体調と言うよりもこの山がキツイだけなんじゃないっすか」ってそんな会話ばかり。

11:25に五色の滝に到着。

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五色の滝(標高2,200m)

この滝はすごかったね・・少しだけパワーをもらったような・・(写真はイマイチですがw)

さて,ここからは僕の持ってきた28年前の昭文社の「山と高原地図」にザレ場の急登と書かれた箇所を通過することになるんですが・・

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ザレ場なんてほとんどなく今までと同じような木の根と岩で構成された急登が続きます。ルートが変更されたのかもしれませんね。
ていうかさ,今まで登って来た道がずーーーーーっと急登だったんですけどそんなこと地図には一切書いてないんですよ。どうなっちゃってんの?(文句ばかりですみませんww)

マスターがもう腹が減って動けないと言い出すものですから早めの昼食を。

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おばはん特製梅おにぎり

気温が低いからね,食材が腐らないんですよ(たぶん)。
梅をまぶしてあるし。
OPPが気になるところですが,自己責任でいただきます。
ほんとはおかずもあったはずなのに,おかずは後続のおばはんグループの誰かのザックの中・・・しょうがないのでお菓子やゼリーなんかもさっさと食べて出発です。

平坦な道になり沢に出ました。

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そして,さらに少し進むと

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オベリスクキターッ

これまで木の根っこと岩,そして4つほどの滝しか目に入らなかった僕たちにようやく光が差した瞬間ですよ。やっとアルプスに来たって感じっすか。

そして,再び樹林帯をしばらく歩くと

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鳳凰山荘(標高2400m)

に到着(12:55)

昼食込の休憩含んで登山口から標高差1350mを6時間10分。まあ標準コースタイムどおりか・・・僕とマスターの戦闘力なら余裕で標準コースタイムをクリアできるはずなんですが。どうもおかしい。滝の往復もあったからか。
南アルプスの山の標準コースタイムってなんかね・・信用できないっていうかね・・いや僕の思い違いかもしれませんが。

しばらく休憩して,フジシマに電話。
戦闘力の低いおばはん・長老・フジシマの三人がどの辺にいるのか確認すると,まだずいぶんと下にいることが判明。少なく見積もっても1時間以上は待つことになりそうだな。しかしずいぶんと差がついたもんだ。

しょうがないので鳳凰小屋にチェックインを済ませ,僕とマスターの二人だけで先に地蔵岳に登ることにします。マスターの荷物も僕のザックに入れ,不要なものは小屋に置き,地蔵岳に向けて出発です。


(つづく)

posted by poptrip at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南アルプス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする