北岳・間ノ岳2泊3日(その7)

風の音,というかフライシート(フライシート(Fly Sheet )とは、キャンプ、アウトドア用品のひとつで、テントの設営時に、 テント本体との間に通気・通風のための間隔をもって重ねて張り、風雨の侵入を軽減 するための防水処理された布地。外張りとも。:wikipediaによる)がバタバタする音で何度か目が覚めましたが,3時すぎまでぐっすり眠りました。

目が覚めたのはやはり外がざわざわし始めたから。
まあ多少の会話の音は仕方がないと思うんですけど3時30分ごろ僕のテントの前で点呼しながら団体さんが出発するもんでまいっちゃいました。

「番号!」「1」「2」「3」・・・ってでっかい声が僕らのテントの横で。うとうとしていた僕も完全に目を覚ましてしまいまして,外を見るとヘッドランプをつけた団体さんが番号をいいながら出発するところでした。体育会系の学生集団でしょうか。
何時であれば許されるという明確なルールというものは存在しないと思いますが,3時30分ごろから大きな声での会話(今回の場合会話じゃなくて大声での点呼)はマナーとしてどうかと思います。まだ寝てる人いるよ。せめて小声で話すとかって言う努力・配慮みたいなものがあれば・・・姿勢の問題です。でかい声でなくたって点呼はできるよね。個人的な意見を言わせてもらえれば体育会系のワンゲルとか山岳部って無駄な自分らだけのルールがあって融通がきかないというかね,こういうの多いような気がします。しかもこの人たちのヘッドランプが何度も僕らのテントを照らすんだよ(爆)

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夜明け前の北岳方面

あ,言い忘れてましたがこの日の北岳山荘も前日の白根御池小屋も宿泊者多数のため1枚の布団に二人で寝なきゃいけなかったようです。知らない人と同じ布団で寝るってのは・・できれば僕は勘弁願いたいなあ。もちろん広末とかトリンドルとか佐々木希だったら喜んで添い寝しますけど。
経験者のマスターによるとテントのほうがまだましだよと。見ず知らずの化粧くさいおばはんとか,酒臭いおっさんとかと一緒になったらほとんど寝れないよと。実はぼくはあんまり小屋泊まりって経験がないんですよね。まあ偶数の人数で泊まればそういうことはないのだと思いますけど。

話をもとに戻します。
本日は,4時に行動開始。
実は,朗報がありまして。
八本歯のコルを通る左俣コースは残雪のためアイゼン,ピッケルが必要だと広河原で聞いていたのですが北岳山荘で聞いてみると普通に通行できますよとのこと。雪渓を渡る個所が何か所かありますがそれ以外は雪渓の左側の夏道を歩けば大丈夫ですと。これであの北岳に登り返すという地獄のルートを使わなくても下山できます。

そしてもちろん朝から富士山を拝みます。

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夜明け前(4:30)

北岳の右の方から太陽が登ってきます(4:57)

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ご開帳です!
いや,失礼。
ご来光です!

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すばらしい。

富士山を見て心がすっきりした僕。
つぎは身のほうをすっきりする番です。

ええ,アレですよアレ。・・うんこです(やっぱりこの話題かよ!)。
北岳山荘のトイレは外見はびっくりするほど近代的です。ドアに使用可・使用不可・使用中のランプがついています。チップ制でいちおう1回100円ということになってます(書き忘れましたが白根御池小屋も同様にチップ制です。驚いたことに白根御池は男女別のトイレでした!)。ただしそのうち3割ほどが「使用不可」となっておりまして・・早急な修繕を望みます。
こちらは洋式ではなく和式。うんこすわりが苦手な僕は手すりにつかまり,きばります。ええ,渾身の力をふりしぼって。火事場のクソ力とはまさにこのこと。
これっていちおう水洗って言うのかな。ことが終わると赤外線センサーがはたらき便器の中のベルトコンベアみたいなのが自動的に回転し僕が排出したものをどこか僕の知らないところwへ運んで行ってくれるんです。すげえ,すげえよ。でもチラ見した感じではベルトコンベアはあまりきれいには見えず(見るなよそんなところ!)こちらのトイレも紙は流してはいけませんので,目の前にあるゴミ箱にいれましょう。

さて,テントを撤収。お湯を沸かす時間ももったいないのでパンを水で流し込み,5:10に出発です。濡れたテントやザックが重たいんだけど気分は爽快。富士山は偉大だ!

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富士山を右に見ながら標高差で100mほど登ります

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前方には北岳,右に富士山,振り返ると間ノ岳が。
日本で高い山ベスト3を間近に見ながら歩けるという贅沢。きのうは死にそうな思いで全く展望がきかない状態でこの稜線(トラバース路とほぼ平行に走っている登山道)を下ってたんだよな。

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間ノ岳と北岳山荘/左からマスター,おばはん,僕

北岳山荘で思いだしたので備忘録として書き留めておきます。北岳山荘では水は無料でした。沢の水をポンプアップしているという話もありましたがこの日は小屋の裏の雪を溶かしていました。たぶんそれを濾過とか消毒をしているんでしょう。水はふつうにおいしかったです。
それに対して肩の小屋の水は100%雨水で消毒臭いと何人かの方から聞きました。テントを貸してくれたYさんも肩の小屋は水がおいしくなくて・・って話をしてましたわ。グルメな人のためにいちおう情報まで。
あ,ただ景色は肩の小屋の方がいいらしいので,スケジュールや何を優先するかによって宿泊地を決めればいいんじゃないかと。

閑話休題。
しばらくすると八本歯のコル方面と北岳山頂方面への分岐があり,もちろん僕らは八本歯のコル方面へ。

間ノ岳のむこうに農鳥岳が見えてきます。

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その奥は・・赤石岳かな?わかりません

このあたりにもいろんな高山植物があるんですが,僕らはスルー。

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前を行く別のパーティはずっとお花の話で盛り上がってるんですけど・・・「あ,これは三年に1回しか咲かない花だよ」とか「トリカブトだ!」とかって声が聞こえてくるんですが,僕ら知性と教養のないオッサン・オバハンにはさっぱりワケワカメ。将来的にはブログでうんこの話よりお花の話をできるように・・ならねえなたぶん。

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分岐をしばらくすぎるとハシゴや階段が増えてきます。
あ,紹介するのを忘れてましたが高山病もちのマスターはあまり調子がよくなさそうでほとんどしゃべりません。うん,放置しておきましょう。高山病はもう高度を下げるしか治療法がありませんから。

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ちょっぴり怖いんですけど,注意して歩けばそれほどの難所ではありません。
しばらくすると北岳に直登する道との分岐点に到着です(6:12)。北岳山荘からちょうど1時間くらい。

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トラバース道分岐点(標高2,920m)

ここからは一気に下りまぁす。
岩場のペイントをよくみて歩きやすい場所を選んで下っていきます。

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しばらくすると左手に

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八ヶ岳

が見えてきました。
前日の小太郎分岐点ではこの山だけ雲に隠れてたんだよね・・主な山はすべていちおう見ることができました。もう思い残すことはない。

そして,1日目の宿泊地だった白根御池も見えます。

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わかるかなあ?わかんねえだろうなあ(死語) 右中央に池とテントが

相変わらず岩場とハシゴや階段の連続。
このあたりがいちばん危険な箇所ではないかと思います。
慎重に下りれば問題はありませんが,足を踏み外して崖のほうに落っこちちゃうと・・・ええ大けが間違いなしです(そういうところは山だったらどこにでもありますからね)

八本歯のコルが近づいてきました。富士山もここらで見納めです。

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さよなら,富士山!

富士山にはいつか登ってみたいな。そして富士山から北岳,間ノ岳を見下ろしてみたい。・・・でも確実に山頂の小屋では1枚の布団に二人で寝なきゃいけないんだろうなあ・・日帰りで行けないかなあ。

今回の記事は写真サイズをいつもより大きめにしております。だって最終日だけはほんとにずっとまともに写真が撮れたんだもん。



(つづく)


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