鳳凰三山2泊3日(その4)

この日の宿泊は鳳凰小屋です。

実は今回の行程を決めるにあたってちょっとした悩みの種だったのがこの山小屋なのです。ネットで検索すると,鳳凰小屋(および系列といわれる御座石鉱泉)のあまりよくない評判(特に御座石鉱泉の悪口)が少なからずみつかったりするものでして。

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新館,別館,冬季小屋,炊事小屋など小さな建物がいくつか建っています

ドンドコ沢を登っている途中に出会った男性も「鳳凰小屋ってちょっと・・な話を聞くもので頑張って薬師岳小屋まで行くんですよ」などと言っておりまして。「まあ所詮ただの宿泊施設なんですけどね(笑)」と笑ってお別れしましたが,ええ。ただの宿泊施設と考えるか,されど宿泊施設と考えるか。そりゃあ選択肢がいくつもある場合はいいほうに行きたいけど行程的に無理をしてまで小屋を選ぶかどうかってハナシです。
逆に,そういう噂のあるところに敢えて泊まってみたくなるというとろろもあったりして。乙女心は複雑なのよ・・・あ,オレ紛れもなく44歳のオッサンですけど。

さて,受付の対応をしてくれた若い女の子は笑顔もかわいらしくて好印象。ルートの相談などをしたら「ちょっと私はわからないので」と小屋番の男性のところへ連れてってくれました。いかにもヤマヤって感じの小屋番のヒゲ男爵(ただヒゲが生えているだけで似ているわけではないw)もとても丁寧に教えてくれました。

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小屋の女の子に撮ってもらった写真(左からマスター・オレ・長老・おばはん・フジシマ)

素泊まりは5,000円です。
僕は小屋泊まりってあまり経験がなくて過去に泊まったのは槍沢ロッジ,槍ヶ岳山荘,鏡平山荘,大天井ヒュッテのみで,すべて北アルプスです。しかもここ最近利用したのは大天井ヒュッテだけでイマイチ山小屋事情が呑み込めておりません。
大天井ヒュッテは秋でも暖かくてびっくりしたし,部屋も個室でふかふかの布団だったので最近はどこの山小屋もこんな感じなんかなあと思ってたんですが・・・




昔ながらの山小屋でした!

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2段カイコ棚の大部屋

ワタシのようなオサレな山ガールには似つかわしくない(←いやだから44歳のオッサンだって!)
我々は上段に陣取ります。ハシゴを登ったところにちょうど鉄の柵と言うか梁があるので何度も頭をぶつけました(笑)

トイレは外でちょっと離れています。寝るにしても夜は相当寒そうだな・・・
どうも南アルプスは北アルプスと比べてこういう昔ながらのスタイルの山小屋が多いんだそうで。北アルプス感覚で南の山小屋を利用するとびっくりするかも。よく言えば観光地化されていないということ。

さて,炊事は炊事小屋を使わせてもらうことに。素泊まりの人は僕等だけで小屋は翌朝も独占させていただきました。

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夕食メニューはおばはんが家で作って冷凍してきた煮込みハンバーグにアルファ米。あのマ〇イごはんを煮込みハンバーグの汁でごまかそうという素晴らしい算段です。

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余った汁は食パンにつけてきれいに。
小屋のビールはスーパードライ。山の上は寒いから冷蔵庫なんて必要ないのでふつうに棚に並んでますよ。それでもかなり冷えてますからね。

食事のあと,炬燵のある談話室へでも行こうかと思ったんですがあまり広くなく他の宿泊客でいっぱいだったのでさっさと寝場所へ移動。

さて,寝ますよ~
この日の宿泊客は30人ほどか。おじさんおばさん,というかおじいさんおばあさんがほとんどでございました。

発電機は小屋の夕食の準備の時間~消灯時間までしか動かさないようで(照明はランプです)暗いですね~。窓も小さいので夕方になるとヘッドランプは必須です。消灯時間は19:00とちょっと早めかな。ただ朝食は6時と決して早くはないw

せんべい布団にシュラフのようなもの(ただしチャックは使えない),さらに毛布2枚を重ねて寝ます。

山小屋慣れしているマスターの就寝スタイルがこちら↓

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いや軍手して寝るかね,フツー。
誰が使ったか分からない,またいつ洗ったかもわからない寝具類に極力皮膚が触れないよう完全防御(潔癖症の人は山小屋には泊まれませんね),防寒もばっちり。そして耳栓もしてます。うん,これは見習わないとな・・・いや見習わない方がいいのか(笑)
僕はなにも準備してきてないので長袖シャツ2枚にフリースを着て温度的にはちょうどいい感じだったかな。

夜中にトイレに行くため外に出ると,スーパームーンが煌々と輝いておりました。
あ,トイレはバイオトイレ(洋式でいちおう水洗)でなかなか快適です。ただ,使用したペーパーはやはり一緒に流さず別置きのゴミ箱へいれます。

前日の睡眠時間は3時間ほど,しかもかなり疲れているのでぐっすり寝れるかと思ったんですが結局5時間ほどしか眠れず,翌朝は4時半ごろに目が覚めました。いろんなところから聞こえてくるいびきに悩まされたというわけではないのですが・・・おばはんは隣の見知らぬおっさんのいびきがひどかったと。ご愁傷様でした(笑)

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テン場は真っ平らですが広くありません

朝食はまた炊事小屋で

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サンドイッチとコーヒーに正露丸(笑)

はちみつなんかもあったんですが昨日のシーチキンやハムが余ってたので先にそちらを処分します。

さて,今日も天気は良さそうだ。

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前日,予定より大幅に遅れたため地蔵岳に登れなかったおばはん・フジシマ・長老の3人は地蔵岳へ。ぼくとマスターは地蔵岳をショートカットするエスケープルートを通って観音岳に向かうことに。
6時30分頃におばはんたちは出発。おばはんたちが地蔵岳に着いたという電話連絡がはいってから僕とマスターは出発することにして山小屋の前でのんびりと他の登山客たちと談笑。

老人率が高かったんですが,よく登って来たねこのキツイ山を。元気だわホント。
聞くと本日は薬師岳小屋泊りだそうで。2泊3日のわけね。うん,それが無理のないスケジュールだと思うよ。明らかに70歳前後のひともたくさんいましたから・・

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水は流しっぱなしで南アルプスの天然水が使い放題

老人たちもテン泊組も出発し,小屋に残されたのは僕とマスターだけ。
朝食時間前後のトイレの混雑はいかんともしがたいのですが,もうこうなったらうんこし放題。ええ,この日の朝,僕は3度もうんこしましたから。前日は朝も夜も正露丸飲んでるんだけど。
いちおう宿泊者もトイレの利用料を初回のみ200円払うことになってるんですがカンペキにもとをとりましたよ(笑)

さて・・・おばはんたちが出発してから1時間が経過。小屋の前で待てども暮らせども地蔵岳に着いたよ~っていう連絡が来ないので業を煮やしたせっかちな滑落コンビは,ここにいてもしょうがないからもっと景色のいいところまで登って待ってようぜってことになり,フジシマの携帯に連絡をいれて観音岳に向けて出発します。

小屋番の方に「お世話になりました~」と挨拶をして出発することにします。

で,結局のところ鳳凰小屋ってさあ。設備面は別として全然悪くなかったよ。むしろよかったといってもいいかも(個人の感想です)。
いろいろ融通もきいたし,ここ数年で経営方針が変わったのかな。それともたまたまだったのかな。バイトの女の子もかわいらしく愛想もいいし全く何の問題もなし(個人の感想です)。食事(夕食はカレーのみ)は食べてないから分からないけれど。




(つづく)


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