
USA for Africa:「We Are The World」(1985年作品)
80年代の洋楽史に燦然と輝く夢のコラボレーション。アフリカ飢餓救済のためのチャリティとは言え、よくここまでのメンバーを揃えられたものです。
ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、ビリー・ジョエルetc.
とにかく「ベストヒットUSA」世代にはたまらない人たちばかりです。
早速ビデオを見てみました。
シンディのアクセサリーがジャラジャラ鳴るものだからレコーディングがストップしちゃうシーン。
レコーディングの合間にみんなが楽しそうに「バナナ・ボート」を大合唱してるときに、どうにも居心地の悪そうなボブ・ディランの愛想笑い(ハリー・ベラフォンテの歌なんてボブ・ディランは歌わないってか!)
スティービー・ワンダーとブルース・スプリングスティーンの掛け合い(恍惚の表情のブルース)!!
すばらしいシーン満載です(やっぱりシンディ・ローパーが一番好き)。
個人的にはマドンナとプリンスがこのメンバーに入ってればもう言うことなしだったんですが、プリンスはこのレコーディングの日に警察に身柄を拘束されて参加できなかったということで参加する意思はあったみたいです。(アルバムでは一曲歌ってます)
しかしこのプロジェクトの中心人物がライオネルリチ男と白人よりも白い黒人マイケルってところがどうにもうさん臭いんだなあ。
リチ男とクインシー・ジョーンズとマイケルってアメリカの音楽界であんなに政治力があったんでしょうかね。
なんか収益金もうまくアフリカにいかなかったような話も聴いたことがあるし。
それにしてもみんな歌がうまいです。
ケニー・ロギンスとかヒューイ・ルイスなんかしびれちゃいます。
小室哲哉ファミリーがこのプロジェクトをパクっちゃった「You Are The One」なんかと比べちゃいけないんだろうけど、あれはひどかったですね。
最初に歌うのが内田有紀ですもん。あんた誰?っていう人もいたし(笑)
最後に、ビデオの中でブルース・スプリングスティーンの名言を。
「飢え死にしそうな人たちのために一晩時間をくれと言われたらノーとは言えないだろ」
このビデオ。今は手に入りにくいのかな。
DVDも日本語版は出てないみたいだし。
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