木曜日の朝,なにげなく天気予報をチェックしていたら翌日は快晴。前々から狙っていた八ヶ岳あたりももちろん登山指数Aで麓の天気も晴れマーク。
八ヶ岳の北部は,往復3時間以内で登頂できる軟弱な百名山(蓼科山,霧ヶ峰,美ヶ原)が密集しているおいしいところなのです。ロープウェイで頂上付近まで行ける北八ヶ岳の北横岳なんてのもありますし。
・・・行っちゃうか。
急きょ,スケジュールを調整しまくり業務の引き継ぎを行い有給休暇を取得(←かなり強引な手を使いましたがw)。
ただ,やはり残業があり帰宅後すぐに就寝しましたが寝れたのは21時過ぎ。しかも22時半ごろに目が覚めてしまいまして・・もうこのまま行っちゃうか(無計画の極み)。相変わらず行き当たりばったりです。
23:30に敦賀を出発。
北陸道から中央道。ここ数年,山に登るために何度も通った道です。
途中仮眠をとったりしながら


諏訪湖SA(3:45)
諏訪I.C.で高速を降り

八ヶ岳っぽい山々
を右手に,蓼科山っぽい山を正面に見ながら北へ。
とりあえずは蓼科山七合目登山口を目指します。ギリギリまで迷ってたんですがまずは蓼科山へ行くことにしたのです。
蓼科山(たてしなやま)は八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの火山。 円錐形の美しい山容から諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれる。しかし、北麓側では「諏訪富士」とは言わず,多くの別名がある。山体は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。日本百名山のひとつ。(wikipediaより)
白樺湖を通過(4:28)


白樺湖と蓼科山
片側1車線の快適な道が続きます。田舎の山とは大違いだ。
4:45ごろ七合目登山口に到着。

簡易水洗全穴和式便器のなかなか綺麗なトイレでOPP対策
登山口の脇には十数台停めれるスペースがあり,ここからすこし手前には50~60台は停めれるんじゃないかっていう大きな駐車場もあります。

鳥居をくぐり出発です(5:00)
この最短コースの場合,登山口から山頂までの標高差は約630m。鬼ヶ岳にちょっと毛が生えた程度だし,蓼科ってなんかリゾート地っつーイメージがあるんで乗鞍や美ヶ原みたいなお手軽な軟弱百名山の一つと考えておりました。完全になめてましてジーンズで登っちゃいまーす。いや急に山に登ることになったから自宅にある山シャツもトレッキングパンツも取りに帰るひまがなかったんでゲスよ。ガハハ。

序盤は小さな石がゴロゴロしてるほとんど傾斜のない道が続きますが,しばらくするとガレた急登に変わります。


うーん。
なかなかキツイ。
僕よりちょっと前に出発したフレンドリーなおじいさん(後で聞いたら65歳だと)。
すぐに追い抜くだろうとたかをくくっていたんですがなかなか追いつかない。追いつかないどころかどんどん引き離されていくという・・オレ今日調子悪いのかな。それともあのおじいさんがバケモノなのか。

ときどき後方の視界が開け,

北アルプス
のお姿なども見えるようになり,ちょっぴりテンションアップ。
しかしですね,思った以上に寒いんですよ。
それもそのはず。到る所に霜柱ができてましたから。
いちおう防寒具も持ってきておりましたが・・・

道が狭くなり,急登が終わるとほどなく

将軍平(蓼科山荘)
に到着(5:56)。
標準コースタイム1時間30分のところを56分で登ってきたんだから悪くないペースです。やっぱりあのおじいさんがバケモノなんだな・・山ではときどき見かけますねこういった常人離れした人たちを。

餌付けされている鳥(ウソという種類らしいです)
5分ほど休憩して山頂を目指します。
ここからは登山道の様相が一変します。


大きな岩がゴロゴロした急登が山頂付近まで続くのです。
クサリ場やペンキマークもありまして・・・かなりの強敵。
誰だよ?軟弱百名山なんて言ったの?
お前だろ!(ちょっと食い気味にツッコんでいただいても結構w)
これは本格的な登山ですよ。決して軟弱な山なんかじゃありません(前言撤回!)。ガスったりしたり雨で濡れてたりしたら結構危険な急斜面。両手を使って登って行きます。
この急登で先行していたおじいさんが休憩しておられたので追い抜きますが,しばらくするとマズイことにピタリとスリップストリームにはいられてしまいまして(笑)
しかも僕が息を切らしながら登っているのに,おじいさんはほとんど息が乱れていない。おじいさんのプレッシャーもあって,かなりのハイペースで登って行きます。

森林限界を超えると左に巻いて行きます。
そして・・森林が限界なのと同時に僕も限界。限界LOVERSです(←これ僕の口癖なのでご了承ください)。「お先にどうぞ」とおじいさんに道を譲ります。

蓼科山頂ヒュッテ
を過ぎ


しばらくすると山頂に到着(6:25)。百名山27座目に登頂成功です。
登山口から1時間25分でした。


一等三角点 蓼科山(2530.74m)
いやしかし,ガスがひどいな。でもすごい勢いで流れているからしばらく待てば晴れるような・・
しばしおじいさんと談笑。65歳だというのに今日は蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原と3つの百名山を巡るんだそうで。聞くと日帰り専門で,笠ヶ岳,槍ヶ岳,北岳・間ノ岳といった山も日帰りちゃうんだそうで・・やはり只者じゃなかった。バケモノだったよ。彼はスーパーおじいさんだったのです。
・・・ってスーパーおじいさんと話をしているうちにみるみるうちにガスが晴れましたよ!

ワオッ!
ペンキマークが山頂より先にも続いており鳥居やケルンなどが見えるので行ってみます。このゴロゴロした大岩が歩きにくくてね。

蓼科神社奥宮
だだっ広い山頂のさらに南には方位盤が。

そこまでくるとさらにすばらしい絶景が僕を待っていたのでした。
(つづく)
この記事へのコメント
nipper
ここに行きました^^;私一人の運転だったんですけど、疲れも吹っ飛ぶくらい良かったのを覚えています♪そして諏訪湖周辺を散策したんです♪
すんごいゴロゴロ!!!(((゚Д゚)))足、くじきそうですね^^;
poptrip
おおっ。
北横岳に行ったんですか!
それは素晴らしい。
今回,僕はここはパスしちゃったんですよね。機会があれば行ってみたいけれどやっぱりここ遠いんすよね~wよく運転しましたね。
岩のゴロゴロは結構危険です。
決して軟弱な山ではないのでもし行くことがあればご注意ください。