日本百名山にも数えられている主峰車山を中心に東西10キロメートル、南北15キロメートルに広がる標高約1,600メートルの霧ヶ峰高原。一望さえぎるものもなく柔らかな起伏が続き、初夏から夏にかけてレンゲツツジやニッコウキスゲの花が咲き誇る。国の天然記念物である八島ヶ原湿原、池のくるみ踊場湿原、車山湿原を有し、日本のグライダー発祥の地としても知られている。(長野県公式ウェブサイトより抜粋)

白樺湖と霧ヶ峰
霧ヶ峰こそ,軟弱百名山の名に恥じないお山。
僕が調べる限り,リフトを使っちゃえば山頂まで徒歩5分という,百名山のなかでも最も軟弱な,僕にぴったりのお山なのです。
なお,僕の自宅のエアコンはすべて三菱の霧ヶ峰なのです!(僕が霧ヶ峰と言う単語を知ったのはエアコンのCMからだったと思う)
ビーナスラインをクルマで登って行きます。

アルプスと高原を見ながらの素晴らしく気持ちの良いドライブ。無料なんですけど,これは有料にしたってケチな僕も文句は言わないよ(なんでこの道が有料なんだよっていう観光用有料道路っていろんなところにありますもんね)。
今回はリフトを使わずに,徒歩で山頂まで行ける最短コースを。ええ,リフト代がもったいないってのとさすがの僕でも徒歩5分というのは納得ができない。出来る限り楽をして山に登って絶景を楽しみたいけれど,あまりにも楽すぎるのはイヤだという天邪鬼。ホントにどうしようもないやつなんです(笑)
途中,富士見台というところに車を停め,富士山を眺めます。

もちろんここからは八ヶ岳,北・南・中央アルプスも見えるのですが写真は割愛。
さらに車を走らせると,車山肩に到着。200台が駐車可能(らしい)な大駐車場があります。

ちょっと迷ったんですけど,トレッキングシューズは履かずにスニーカーのまま行くことに。だってここって観光地でしょ・・・美ヶ原程度だと思ってたんです。

9:21に登山開始。

傾斜はゆるゆるなんですけど,足元は石がゴロゴロでガレておりまして・・・スニーカーで来たことを後悔。他の方たちもみんなトレッキングシューズを履いて服装もバッチリと登山スタイルでキメております。そして口うるさいベテランハイカーに「山をなめるな!」って怒られそうな普段着(ジーンズとぼろぼろのアディダスのスニーカー)の僕が彼らをどんどんブチ抜いて行くという(笑)


道は蛇行しているため右に富士山や南アルプスが見えたかと思うと,左に北アルプスが見えたりとルンルン気分(死語)で登って行きます。

蓼科からはバッチリ見えていた御嶽山はもう雲に隠れてしまいました・・

山頂のレーダードーム
が見えてきました。
もう一息です。

9:48に山頂に到着。
車山肩から27分でした。
そんなに飛ばしたつもりはないんだけど,30分以内で山頂に着いてしまうのが軟弱百名山の証。気温が低かったということもあるのですが蓼科山と車山の2座では500mLのペットボトルが空になりませんでした。


二等三角点 車沢(1924.71m)
百名山28座目に登頂成功です。

レーダードームの後ろに蓼科山

アベック(死語)ってのは,山でも絵になるなあ・・・

美ヶ原,うしろには鹿島槍

レーダードームの脇を通ってさらに進んでいくと

鳥居をくぐり,

車山神社
に参拝。
そのすぐ向こうには

リフト駅
うん。確かにここから山頂までは5分くらいだな・・・
そして,ここで蓼科山で出会ったスーパーおじいさんと再会。彼も車山肩から登って来たようで。予定通りこれから美ヶ原へ向かうというスーパーおじいさん。僕も彼について美ヶ原へと一瞬思ったんですが,いやいやいや。霧ヶ峰をもう少し堪能しようじゃないか。
霧ヶ峰には八島ヶ原湿原という日本を代表する高層湿原があり,ここに行かなかったら霧ヶ峰に来た意味がないとまで言い放っているブログを見たような・・気がしているので(実はテキトー),八島ヶ原湿原へ向かうことにします。

車山高原公式サイトより一部トリミング
いろんな周遊コースがあるんですが,一旦車山肩まで下り,そこから歩いて行く最短コースの場合でも往復70分ほどかかります(八島ヶ原湿原散策除く)。車山山頂から蝶々深山,物見岩を通る場合さらに時間が必要。

八島ヶ原湿原へ続く道が線のように見えます(バックには北アルプス)
うーん。
せっかくだから歩いてみるか・・とはなりません!睡眠不足に加え帰りにはまたロングドライブも待っているので体力は温存しておきたい。
よし,クルマで八島ヶ原高原まで行くことにしよう!
ということでとりあえず車山肩まで下りることにします。
(つづく)
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