
寺院めぐりと乗り鉄に嫌気がさしたwith Y(ヨメ)は,自由になりたい!と僕と別行動をすることを決断し(まあ僕の方から提案したのだがw),太秦からJRで京都駅へ向かった。
実は,ここで問題が発生していた。青春18きっぷの弱点である,バラで使えないという問題である。
【青春18きっぷの効力】
1枚のきっぷで一人で5回までご利用いただけるほか、5人で1回などのグループでのご利用も可能です。なお、グループでのご利用の場合は同一行程でのご旅行のみとなります。(グループでご利用の場合、本きっぷをお持ちのお客様以外のお客様は、集合駅まで(解散駅より後)は別に乗車券が必要です。)(JR Webサイトより)
このJRのこすっからい策略によりwith Yが単独で乗る太秦~京都間のJR運賃は現金で支払わなければならないことになるのだ(きっぷは僕が所持しているため)。だが・・・200円で自由を手に入れることができると思えば安いもんだろう(笑)
それ加え,with Yは嵐電に2回しか乗ってない(220円×2回=440円)からフリーきっぷ(500円)のモトをとれていない。まあこれもしょうがないだろう。自由には代償がつきものなのだ(←そんなカッコイイもんじゃないんだけどw)
槇原敬之の歌詞にあるように
一緒にいるときは きゅうくつに思えるけど
やっと自由を手に入れた ぼくはもっと淋しくなった
などということは殆どなく(←オイ!)・・・
いよいよ本領発揮だ。with Yは歩く速度が僕の半分くらいなので本来なら乗れるはずの電車に乗れなかったりと乗り鉄にはちょいと厳しいwith Yがいなくなったことでよりたくさんの電車に乗れるのだから。
帷子ノ辻で嵐山本線四条大宮行きに乗り換える。
やってきたのは

モボ21形
というレトロ調車両。

画像は下車時,乗客が降りてから撮影したもの
ここから先は,しばらく鉄道(専用軌道)と路面電車(併用軌道)が交互に出現。
ちょっぴりワクワク。


嵐電天神川電停を過ぎると「ここからしばらく,道路上を走ります。急停車する場合があります。」というようなアナウンスが流れる。


嵐電天神川電停と山ノ内電停
嵐電天神川は2008年に開業した比較的新しい駅のためホームが電車に合わせた高さになっているのだが,山ノ内電停はご覧の通り。細いし低い(笑)
むかしの福鉄の木田四ツ辻電停を彷彿とさせるたたずまい!
こりゃああとでこの電停,ぜひとも利用しなくちゃいかんな。と思いながら終点の四条大宮までこのまま乗ることにする。

西大路三条駅からは再び専用軌道(鉄道)となる。

専用軌道になっても速度が遅い。福鉄なんかは専用軌道にはいると60km/hほど出しているんだけど(そのため揺れが半端ないww),嵐電は最高速度が40km/h程度のようだ。のんびりとしている。

終点の嵐電四条大宮駅で電車を降りると,不意にまさかのOPPが発動。
しかし・・・非常に残念なことに嵐電の駅にはトイレがないのである(あとで調べたら嵐山,帷子ノ辻,四条大宮,北野白梅町駅の有人駅にはトイレがあるようだ)。しかたないので・・・阪急大宮駅のトイレをお借りしました(爆)
・・・すまん。阪急。今度は阪急にも乗るからね!!
四条大宮駅から再び嵐山本線に乗る。


画像ではわかりにくいかもしれないが,嵐電にはいちおう降車ブザーが設置されている。でも押さずに電車を降りる人が結構いるのが不思議。ブザーを押さないと通過してしまう電車(万葉線や豊橋鉄道)もあるのだが,嵐電はすべての駅に停車して「降りる方はいらっしゃいませんか」と運転士がアナウンスをする。京都らしいというべきなのかな。

嵐電天神川電停でモボ101形(106)を降りて,反対側のホームへ移動。
四条大宮行きに乗り,山ノ内電停で下車。


このホームの細さと出口との段差が・・・たまらんな(笑)(モボ631形633)
そしてまた反対側のほっそいホームに移動して電車を待とうとすると,道路わきの電柱に時刻表と「電車が到着してから横断してください」と書かれた看板を発見。なるほど。危ないからホームでは待つなということなのか。
確かに,上記写真のとおり電車とホームの間がほとんどないから・・・地元の人と思われる乗客もちゃんとこの電柱のところで電車の到着を待ち始めた。


電車がやってきて乗ろうとすると,走っていたクルマはちゃんと止まってくれて無事に横断することができた。いろんな駅があるもんですねえ。
じゃあ,ホームなんてなくていいじゃん。って思うかもしれないけどそんなことはない。
見ての通り,古い車両は出入口との段差がかなり高いのでこのホームがないと(ホームをステップ代わりにしないと)乗ることが困難なのだ。実際,僕ですらちょっぴりこの段差にはびっくりしましたからね。

このあともwith Yとの待ち合わせ時間まで乗ったり降りたりを繰り返して,


最新型のモボ2001形
with Yと京都駅で集合。
ずいぶんと買い物に精を出したらしく,with Yの手には別れた時にはなかった紙袋が二つほど増えていたが,機嫌がよさそうだったので僕はツッコむのをやめ,二人で早めの夕食をとると敦賀行きの新快速に乗り,旅を終えたのだった。
時間の関係上,北野線は終点まで乗ることができなかったため,また桜の時期にでも来てみようかと思っている。そして,よほどショッピングが楽しかったのかゴキゲンなヨメは来年もこの時期にまた京都に来たいと言っている。ただ幸か不幸かやはり鉄道には全くハマらなかったようである。
"2018冬の青春18きっぷの旅with Y(京都日帰り#2)"へのコメントを書く