じゃあ,電車に乗ってぶらぶらしようか。雨に濡れないし時間もつぶれるしちょっと福井市内に用事もある。

福井鉄道モ770形
神明駅で

一日に一本しか運行していない区間急行と待ち合わせ。この区間急行の存在意義がイマイチ理解できないのだけれどもちろん何かしらの理由があって神明駅が終点の区間急行を走らせているのだと思われる。この区間急行は神明駅の3番線に到着するレアな電車。
完全にテツ目線の書きぶりとなっているが,今日はテツ日和なのだ。


途中,グリーンのフクラムとオレンジのフクラムとすれ違う。さくら色ともすれ違ったのだけれど面倒くさいので写真を撮るのはやめた。この中途半端なところがこのブログの売り(←そうか?)。


東京帰りのpopさん。都会の電車とのあまりの違いに・・・ホッとする。日常的に乗る電車はこういうのんびりしているほうがいい。負け惜しみではなく。


JR福井駅構内のクリスマスツリーを眺めつつ,えちぜん鉄道福井駅へ向かう。福鉄福井駅電停から徒歩2~3分であり乗換え駅だと思うのだけれど,福井鉄道の車内アナウンスは「次は福井駅です。JR線はお乗り換えです。」とえち鉄への乗り換えアナウンスはないのよ。逆にえち鉄のほうも福鉄への乗り換え案内はないという不思議。この2社,仲悪いのかねとも勘繰りたくなるがイベントとかは合同でやってるし,福鉄⇔えち鉄乗換えなんていう客(いわゆる鉄オタ)は想定していないのかもしれない。

勝山行MC6100形(6110)に乗る。えち鉄は2両編成と単行(1両編成)が半々くらいあると思うのだが,田舎感あふれるのはやはり単行だ。えち鉄は単行に限る。
まだ朝の9時前だったのでアテンダントさんはいないかも,と思っていたのだが


いたよ。
すべての電車にアテンダントさんがいるわけではないので,アテンダントさんがいる電車に当たるとちょっと得した気分になる。俺の男の部分が出現してしまうのだ。横澤夏子よりも・・・以下略。あの娘も台車に乗ってきっぷを売る訓練を受けてきたんだろうなあと映画「えち鉄物語」を涙して鑑賞してきたぼくは感傷的になる(ウソ)。
どれどれ,アテンダントさんの働きぶりでも眺めながら未利用駅を巡る旅をスタートさせようかしらん。
僕の記憶する限りまだ乗降したことのないえち鉄の駅は,東藤島駅,越前竹原駅,小舟渡駅,比島駅の4つ。
どこで降りようか,どこから攻めようかと戦略を練っているうちに・・・
見事な寝落ち。
「まもなく終点の勝山です。」というアテンダントさんの声ではっとなるが時すでに遅し。

出鼻をくじかれた。
まあ身から出た錆なわけだが。
さて,どうするか。
隣駅の比島駅に狙いを定めた僕だが,30分後に発車する次の電車は比島駅は通過することが判明。えち鉄は昼間はぴったり30分に1本運行しているのだが比島駅に停車するのは1時間に1本なのだ。ここで1時間を潰すのはちょいと厳しい。えち鉄カフェでぼーっとするという手もないわけではないが・・・お金が勿体ない(笑)
歩こう。とりあえず比島まで歩こう。歩くことには一切お金がかからない。


比島まで歩いて,そこから次の行動を考えよう。出たとこ勝負だ。


線路沿いの道を意気揚々と威風堂々と歩いていく。もちろん誰とも(電車とも)すれ違わない。かつてバンビラインに登り下山して比島駅から電車に乗ろうと思ったら次の電車は比島駅通過だったため勝山駅まで歩いたのはまさにこの道。

10分ほど歩くと,

比島駅が見えてきた。
いちおう待合室はあるようだが,暖房がある気配は微塵もない。歩いているから寒さは感じなかったけれど動いていないと寒さがきっと身に染みる。と,その時勝山行の電車がやってくるというアナウンスが流れる。よし,これに乗ろう。

またしても単行のMC6100形だ。


残念ながらこの車両にはアテンダントさんは不在。
ましょうがないか。

本日2度目の勝山駅(笑)
次の電車は比島駅に停車する。だが比島で降りると今度は1時間待たなくてはならない。じゃあもう一度比島まで歩いて比島から福井行きの電車に乗ればいいじゃないか。ナニヤッテルンダロ,オレ・・・

同じ道をまた歩くのはさすがに耐え切れなかったので今度は九頭竜川沿いの道を通って比島駅を目指す。

ブラタモリでタモリも訪れた恐竜博物館が見える
本日2度目の比島駅。


待合室に入ると駅ノートがあった。
何もすることがないのでパラパラとノートを眺めていると書いているのはほとんどが鉄オタなのな(そりゃそうだろ)。この比島駅の平成29年の利用者数は193人。1年間で193人ですよ。たぶん平成27年が138人,平成28年が174人であるから今年もそう大差はないと思う。そのうちこの日僕が2回ここで電車に乗ったということはこの統計にも大きな影響を与えているということになってしまう(笑)
さて,駅ノートなのだが


めちゃくちゃ絵が上手な人が何人かいるのよ。
URLまで書いちゃってるものもあったのでネットで調べてみたら全国各地の駅ノートにイラストを残していくという崇高な趣味を持つ鉄オタさんが存在することが判明。テツの道は深く,そして恐ろしいww

やってきた6100形はさきほど比島から勝山に乗った電車が折り返しただけなので当然アテンダントさんはいない。

福井口駅で下車し,ラーメン屋さんと養浩館庭園を見た後プリズム福井でギフトを買おうとしたら売り切れと言う災難。朝は売ってるの確認したんだけど・・・やっぱり「善は急げ」ってことですな。
お目当ての「羽二重くるみ」,勝山のお店の商品だから比島を2回歩いている時間にお店に行って買っておけばよかったと思うけど後の祭り。もう一度電車に乗って勝山あるいは未利用駅巡礼を続ける気力はなく,ハピリンのカウンターでフリーきっぷ提示でもらえる100円のお買物券をいただくことに。
するとここでも悲劇が。

ななななんと,いままで200円以上のお買物で使えた100円お買物券が,500円以上のお買物でしか使えなくなったのだ。仕方がない。この100円お買物券を使用して僕は「五月ヶ瀬」を購入した。
ええ,郡山人さんからいただいた「ゆべし」「ままどおる」のお返しに「羽二重くるみ」と「五月ヶ瀬」を購入するというのが今回のデイトリッパーpoptripの目的だったのだ。虚しく「五月ヶ瀬」だけを家に持ち帰るという結末。


福井駅電停から福鉄770形に乗ると,知人の女性と遭遇。1年振りくらいに会った彼女は元気そうだった。鯖江市内のネイルサロンに行くんだという彼女とお分かれして僕は水落駅へ戻ったのだった。
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